わたくしが最初に文庫で読んだ漫画は

わたなべまさこ先生の名作

「ガラスの城」。

 

母が揃えていたのを、

小学生の、

たぶん低学年で

読んだのですが

非常にドラマチックかつ

スケールの大きな話。

 

舞台はイギリス、

訳あって伯爵令嬢でありながら

身分を隠され

よそに預けられ

その家の娘として育てられる主人公。

そこで一緒に育った

美貌の娘イサドラが

邪悪な野心で伯爵令嬢に

なり替わるのですが、、、

という出だしから、

物語はその娘の世代まで

息もつかせぬおもしろさで

引っ張っていきます。

 

なんでしょう、

この品のいいドロドロ感。

 

長じてシドニー・シェルダンの

小説を読んだ時に

この感じ、、、!!!

「ガラスの城」にどこか似ている!!!

 

 

超訳でなく、

翻訳のシドニー・シェルダン。

スケール感とか

テンポの良さとか

話の魅力による吸引力の強さから

受ける印象が、似てる!

 

そんなことないですか?

 

大河ドラマ枠でなく

いい意味で

昼ドラか韓国ドラマ的な

大衆性があるというか。

 

聖と俗、

清と濁の対比が見事というか。

 

「ガラスの城」を

漫画読み歴の

初期に読んでしまった為に

こんなにドラマチック好きに

なってしまったのではないかと

思うくらい、ドラマチックな話ですよ。

 

この作品でわたくしの人生に

「愛と野望」というキーワードが

強烈に染み込んでしまうことに!

 

愛と野望の他に

裏切り、憎しみ、妬み、

憧れ、成り上がり、

富、虚飾、絶望、諦観、

その他諸々の

ドラマチックワードを全部入れて

臼で搗いて餅にして

それにゴージャスの黄な粉

まぶしたみたいな作品です。

 

いや、舞台はイギリスなのに

なんでたとえが餅?

よくわからんけどそこは、

ケーキみたいな

軽いもんじゃないということで。

 

 

小学生で読んじゃいけないんじゃなかろうか。

 

人生を誤る可能性があるくらい強烈です。

 

この名作、

ネットフリックスあたりで

たっぷり予算かけて

ドラマ化したら絶対

全世界的人気作品になるのでは?

 

していただきたい!!!

ぜひぜひぜひ!!!

 

 

そのわたなべまさこ先生が

新作を発表されるとニュースで知りました。

 

女性の年齢を言うのはあれですが、

御年91歳。

それでまだクリエイトする意欲も実力も

おありとは!!!!

 

「生きてるだけで精一杯」、なんて言って

家庭内で大事にされる椅子に座らんと

弱々しいふりの

小芝居をする自分を反省。(嘘)

 

まあ相手にされておりませんけどね。

 

 

わたなべまさこ先生といえば

「聖ロザリンド」も。

 

あの時代にサイコパスをテーマにする先見性。

さすがです。

 

ほんと怖すぎ、、。

 

こちらはハリウッドで

映画化どうでしょう!?