いつだったか、とある日の夜。

娘と夕食。

テレビをつけていたらバラエティー番組に映画の宣伝をしに男性歌手○○○○さんが出演しておりました。

 

いや~、ずっと売れてるねえ、人気あるねえ、となんとなく言い合ううちに、わたくしが、

「○○さあ(呼び捨てかい!)、よく知らなかったけど、車乗っててラジオ聞いたらおもしろかったよ。なんか思ってた感じとちょっと違ったわ」

 

「ふーん、そうなんだ~」と相槌を打つ娘。

 

「若い頃からイケメンポジションで、まあ確かにかっこいいかもだけど、若すぎるんだよねえ、ほら、母の理想は中学生の頃から山﨑努だからさあ」

 

「ふーん、、、」

この「ふーん」の中身は、娘的に、また言ってるがな、知っとるがな、が籠められております。

 

ええ、ええ、それでも何度でも言いますよ。(こういうところがザ・老害)

 

 

わたくし中学生の時NHKのドラマ「ザ・商社」で山﨑努を見て以来ブレなく一筋ですよ。

最高の俳優で最高のかっこよさですよ!

そして以降山﨑努出演の作品はわたくしにとってすべて彼が主演ですから!!

 

特にその時代の山﨑努は神がかっておりました。

あんなに色気が溢れちゃってもうまったく、、

 

しかしその影響が強すぎ、人格形成にいろいろ問題が生じてしまったわたくしでありますことよ。

 

いやいや、その話ではなくて、

 

今の話題は○○○○だってば。

 

「○○の何がちょっと苦手って(なにその天下の○○○○に上からモード)おちょぼ口なんだよねえ、、。男の人のおちょぼ口ってねえ、、」と、言い切ったら、

娘、絶句。

 

何この雰囲気。なぜ絶句?

 

「お母さん、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

うちのお父さん、、、おちょぼ口だよ、、、、、、、、」

 

「ええええええええええええっ???????????????」

 

お父さんって、

 

すなわち、

わたくしの、

夫????(だよ!)

 

おちょぼ、おちょぼですか?????

 

「お母さん、気が付いてなかったの?」

 

「嘘嘘嘘嘘嘘!そんなわけないよ。だって、おちょぼ嫌いだもん!」

 

言い切るわたくしに、娘からの憐みの視線が、、、。

 

え?

ほんと?

ほんとに夫はおちょぼ??

 

 

その後帰宅した夫をまじまじと。

 

確かに、、、、、、、。

 

おちょぼ口でした。

 

言われて初めて気が付いた。

 

おちょぼだったのか!

 

今更気が付いたから何が変わるという事はないけれど、見てるようで見てないことに驚き。

知り合って何十年になるのやら、、、

ええと、約30年?

まあ長期出張やら単身赴任やらで実質はもっと短いにしろどこ見てたんでしょう???

 

まいったなあ。

 

ここまで気付かなかったんだから、知りたくなかった、というか、

知らなくて良かったのに、、。

 

しかし、娘の指摘で明らかになってしまった。

 

おちょぼが気になる間もなく恋に落ちちゃったんですね、おそらく。

 

きっと。

 

そしてずっと恋は盲目状態なんですね。

 

たぶん。

 

もう記憶の彼方の出来事なので、そのように思っておくのが収まりがよろしいかと。

 

なんて。