ダイアーストレイツの『ブラザーインアームズ』はアルバム名なんですが、最後の曲名も『ブラザーインアームズ』でして
大概の人は2曲目「マネーフォーナッシング」や3曲目「ウォークオブライフ」のキャッチーなアルバムとして認識されていると思うのですが、これは実は前振りであって、そのあとの方が渋くてスルメアルバムなんです。でも渋くてじわじわくるアルバムって”実は当たりでした”と言ういみも込めて、アタリメアルバムの方が本質をついてると思うのですがどうでしょうか?そんなことはさておき、最初聞いたときは確か中学生だったのでその渋さに気づかない訳なんです、大人になってから気づくんです。渋い曲が4曲目から続くんですけど1曲も捨て曲なしで最後の『ブラザーインアームズ』でトドメを指されるんです。歌うというより呟きに近いノップラー節がカツオ節よりいい味をだすんです。兄弟の腕の中とか、なんか兄弟の歌なのかなとか思っていたらARMSには武器と言う意味もあることは学生の時から知っていたんですけど歌詞の内容は約40年間知らないままに今日まで生きてきましたので、今日は満を持して和訳に挑戦してみます。英語の勉強もかねて。因みにレコードがCDに変わっていく中で最初のビッグヒットアルバムでCDの普及に貢献したアルバムでもあります。時代を感じますね。
 

brothers in arms

 

These mist covered mountains
Are a home now for me

霧に満ちた山々は今や私にとっての家だ(死んで天国にいったと思われる)


But my home is the lowlands(低地ではなく英国ローランド地方を指していると思われる)

And always will be

でも私の家はローランドにあるだろう、これからもずっと。。


Some day you'll return to
Your valleys and your farms

いつか君は故郷へ(谷へそして畑へ)戻るだろう


And you'll no longer burn

To be brothers in arms(戦友)

もう戦わなくてもいいんだよ(もう戦友になるのに熱くなることはないんだよ)

 

Through these fields of destruction(荒地、破壊の荒野)

Baptisms of fire
I've witnessed your suffering
As the battle raged higher

荒野を超え、厳しい試練を乗り越え、

戦いが激化するにつれて、君は苦しんだね(僕は君の苦しみを見てきた)

 

※burn(燃える、熱くなる、輝く、興奮する)

※Through~を通して、~を通り抜けて

※fields of destruction 破壊の荒野

※Baptisms(入会儀式、洗礼)

※Baptisms of fire(厳しい試練)

※suffering 苦しみ、痛み

※witness 目撃する、目の当たりにする

※rage 怒る、激怒する

 

And though they did hurt me so bad
In the fear and alarm

You did not desert me

My brothers in arms

そして、敵は恐怖と緊張の中で私をひどく痛めつけたけど、

君は見捨てなかった

私の戦友よ

※desert

  1. 場所を〕去る、後にする
  2. 〔人を〕見捨てる、〔人と〕の縁を絶つ
  3. 《軍事》〔軍を〕脱走する、〔軍務を〕放棄する

 

There's so many different worlds
So many different suns

本当にたくさんの違う世界と本当にたくさんの太陽がある。

 


And we have just one world
But we live in different ones

私たちの世界はひとつだけ

でも私たちは違う様々な所に住んでいる



Now the sun's gone to hell
And the moon's riding high

今太陽は地獄へと消え、

月は高く上がっている。

 

Let me bid you farewell

あなたにお別れをさせてください

 

※bid 入札する 値を付ける だが別れを告げるという意味もある


Every man has to die

すべての人は死ぬのです

 


But it's written in the starlight
And every line in your palm

それは運命であり宿命なのです。(星によって描かれ、掌の手相なのだ)

 

※written in the starlight(written in the stars)運命とか宿命の意味がある

※line in palm手のひらの線、手相


We're fools to make war
On our brothers in arms

私たちは軍で(戦友とともに、戦隊で、軍に所属し)戦う(戦争をする)愚か者

 

※ここでのONは

所属とか従事の感じかなと?

I'm on the football team. 私はフットボールチームに入っています。

I'm still on duty. まだ勤務中だ。

 

 

↓最終和訳完成版↓

 

私の家はこれからもずっとローランドにあるだろうが

霧に満ちた山々が今や私にとっての家なんだ

もう戦わなくてもいいんだ

故郷に帰ろう

 

荒地をを超え、試練を乗り越え

厳しい戦いを君は頑張ったね

敵は私をひどく痛めつけたけど

君は決して私を見捨てなかった

 

私の戦友よ

 

世界は広く、たくさんの故郷がある

でも私たちの世界はひとつだけ

 

太陽は地獄へと消え、月は高く上がる

 

あなたにお別れをさせてください

 

すべての人は死ぬのです

 

それは運命であり宿命

 

私たちは戦争をする愚か者なのです

 

 

戦争で亡くなった人が友人への感謝と人間の愚かさを語っていたんですね。

イメージしてた通りの素敵な歌詞でした。

以上