GW中に単身、2泊3日の弾丸でサンフランシスコ・シリコンバレーに行ってきました!

 

現地の企業のオフィスを巡り、経営者、エンジニア、VCの方などにお話を伺ってきましたので、その時の取材メモを何回かに分けて載せたいと思います。

 

まずは現地のとある企業のエンジニアの方とお話して思ったことから。

 

メモ①「本当の目的を達成するための失敗ならしてもいいんじゃないか」

 

・ 中国と日本の差

 

 日本の工場は発注案件を持っていっても「そんなに大量の発注に対して生産量が追いつきません」もしくは「工場に新たな設備投資ができません」と断られてしまう事態が起こりがちだそうです。設備投資の費用はその依頼した会社が負担するといった、工場側には負担の少ない提案なのにも関わらず。そして、案件を相談してから2週間ほど吟味した結果、丁重なお断りが来たりする。

 

 一方、中国の企業の場合はというと、すぐに工場で試作品を作ってくる。

初めは、「本当に話をきいていたのかな?」と疑いたくなるような出来の悪い試作品があがってくることもしばしば。しかしすごいのは、その試作品を「何度も作ってくる」。それはまた出来の悪い試作品ですが作ってきてもらった以上、必然的に駄目出しをしfeedbackをしなきゃいけない形になる。それを繰り返した結果、いつのまにか初めの状態とはうって変わって、レベルアップした良い試作品となってくる。

 

中国と日本の工場のこの差を聞いて私は、この今回のケースの日本の工場では、最初から「完璧さ」を自身に求めすぎではないかと思いました。「完璧を追究する」。もしかしたらこれは、伝統・プライドなど脈々と大切にされてきたものの結晶なのかもしれません。

 

「日本人は失敗に対する許容が狭い」とはよく言われますが、今回の件に関してはまだ市場に出回らない試作品の段階の話です。

失敗したっていい。「本当の目的を達成するための失敗ならしてもいいんじゃないか」それはもはや「失敗」とは言わず、あくまでゴールにたどり着くために必要なプロセスなのだと腑に落ちました。

 

 

→・中国と日本の差 については、

次回のメモ②に続きます