日本ではあまりメジャーではないけれど、キリスト教国でのイースター(復活祭)はとても重要な行事である、というお話を前回しました。
その中でも、カトリック教徒が80%を占めるスペインでは、イースターの意味合いや、宗教色がもっと濃くなります。

イースター(復活祭) の前の一週間、つまりキリストの受難、死、復活に至る聖週間が最も重要とされています。
この聖週間をスペイン語で「セマナ・サンタ」と呼び、この一週間はスペイン中で行事が行われています。


去年、私が体験できたのは、マドリードのセマナ・サンタ。
そのお祭りの中でも一番目を引くのが、プロセシオンと呼ばれる聖行列です。



↓友人のアパートから見た行列です!目の前の交差点が、複数の教会がある通りだったので、行列が何度も通りました。

この行列の後ろには、教会の吹奏楽団がいますね。深夜にも関わらず、ものすごい音量です!


↓近くまで行って見てみました。

これは十字架を背負ったキリスト像のお神輿のようなもので、なんと2tもあるそうです。数十人の男性が担ぎ摺り足で進んで行きます。この担ぎ手に選ばれる事は、とても名誉な事だそう。途中で会いに来た家族と話したり、スマホをいじったりと結構自由な感じでしたが そこはスペイン人らしい?

周りにはたくさんの見物客や、警備員、警察官がいます。



↓こちらは、マリア様。この蝋燭、全て本物なんですよ!かなり揺れるのでちょっとハラハラしますが、街中にこの蝋燭の香りが立ち込めて、神秘的です。


そう、これを摺り足で進むんです!
日本のお神輿のイメージだと、ワッショイワッショイ!とあっという間に通り過ぎていきますが、こちらは葬送のようなテンポで、少し進んでは足踏み、なのでとっても遅い!


↓そして、この三角帽子の巡礼者達も、とても印象的です。目だけ穴が空いていて、初めて見たときはかなり不気味でした!
ゾロゾロと無言、無音で歩いていて怖いです。でも、頼めば一緒に写真を撮ってくれます。中には小学生くらいの子供もいました。






マドリードには、クラリネット五重奏のメンバーでレッスンを受け、コンサートをする目的で行ったのですが、
私はこういった宗教行事に興味があるので、スペインの歴史あるセマナ・サンタを体験できて本当にラッキーでした。

スペインへは、近々また行く予定ですニコニコ



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