先日の朝日新聞にドルチェ&ガッバーナグループの
セカンドラインであるD&Gが日本撤退を決めたそうです。
今後はドルチェ&ガッバーナブランドに投資を集約させる
戦略との事ですが、記事の中では、模造品が出回り過ぎて
商売にならん、との指摘がありました。
コピーが出回り過ぎてやってらんねえ、と言う事ですね
日本の、一応ブランドを掲げて商売をするアパレルメーカー
が、どのようにデザイナーを使っているか想像してみると
「売れるデザインを作れ」
この一言だけで、後は何のフォローもして無いのでは
ないかね??宝飾でも有名ブランドのコピーは売れます
コピーだけやっていれば良いのですから、デザイナーに
考えて貰う事さえ必要無いのかもしれません。
そして、ファッションに必要な創造性が消えて行くのです。
なんの為に装うのか??何を表現したいのか?
この答えをデザイナーが放棄
してしまう様な今のファッション業界から、創造性豊かな
デザイナーが出てくるのか?大変心配しています
私の考えるデザインや個性とは、
「軋み」や「ズレ」が大きなウエイトを締めています。
昔から存在するデザインを否定するのでは無く
自分のデザインを生み出す苦しみが、過去に存在した
デザインにスパイスを振り掛ける感じでしょうか。
相当に抽象的で分かりにくい表現になってしまいますね。
しかし、デザインはデザイナーの概念や思想の結露でも
あります。
アパレルメーカーや宝飾メーカーはもっと明確な
テーマを検討した上で、デザイナーに指示を出して
欲しい。個人の持つ抽象的な概念や、
デザインの奥に流れる思想を破壊しないで欲しいのです。
売れるデザインを求めるばかりでなく
売るための営業戦略も立てて欲しいものです