あの子が死んだ。
我が家は昔から沢山の異種族の子たちと暮らしてきた。
朝起きると我が家の10歳の黒猫の様子がおかしかった。
そして12時ごろに息を引き取った。
俺は最後の瞬間を看取ってあげられなかった。
なぜか
話は先月に遡る。
母から話があった。
祖母の年金を2年分返金もしくは2年間の給付中止になるという話だった。
なぜこのような事態になったのか。
単に市役所の仕事ミスだ。
およそ230万円返せとのことだ。
我が家は祖母の年金で豪遊していたわけではない。
祖母の老人ホームや衣服他にもすべて祖母の為にしか使ってない。
なのに国が返せという。
当然逆らうこと異議を申し立てる力もない。
そこで我が家では全員副業をすることにした。
俺も当然副業をする。
俺は今自営業だ。収入が少なった。
開業当初持ってた理念なんぞゴミ箱に捨て
規模を縮小し外に業務委託として働くことにした。
その業務委託先での初仕事をする朝に黒猫が体調を崩した。
家には姉がいたので黒猫のそばにいてもらった。
俺は仕事に行った。
そして仕事中に亡くなった。
なんでだ?なんで最後くらい一緒に過ごしたかった。
何で俺が生きていくために必要な金稼ぎしてる間に亡くなってしまうんだ?
亡き顔見たとき信じられなかった。
またいつもみたいに手を出したら甘えてくるんじゃないかって。
触ったら冷たかった。
俺の寿命なんていくらでも取っていいから戻ってきてよ。
何で死にたいって言ってる俺が生きてるの?
何でお前が先に死ぬの?
なんで?なんで?
俺なんかはよ死ねよ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。
何を希望にこの先生きていくんだ?