どこで間違えたんだろう。

思えば最初から間違えてたと思う。

俺は昔から人と同じことが出来なかった。

厳密にいうと興味のあること以外なにも出来なかった。

 

そして最も出来ないことは勉強だった。

ADHD注意欠如・多動症という障害を持ってはいるが

それをふまえても出来なかった。

 

いつしか勉強をしなくなり

高校卒業まで勉強をいっさいやらなかった。

それはなぜか。

小学生まであった成功体験をいつまでも引っ張っていた。
「俺は運動が出来てイケメンだ」

でも違った。

 

自信のあった足の速さ。

中学生の時は陸上の短距離に所属した。

結果は何も残せなかった。

俺は他の子が塾などで練習を休んでいるとき

練習に打ち込んだ。

でも地区大会に決勝どころか

単なる記録会でもなんの成績も残せなかった。

 

顔もそうだ。

俺なんかよりもいい奴はこの世に何億といるし

TVつければそんな奴は簡単に拝める。

 

そして運動も顔もダメだと悟ったとき

俺には何も残ってなかった。

専門学校に進学した時人生で初めて勉強に打ち込んだ。

医療系だ。

人のために生きようと思った。

勉強するうちに気が付いた。

本当に人を救いたいなら医者になるべきだと。

もう遅かった。

中学レベルの学力どころか小学生にも劣る。

 

専門学校を卒業したあとは就職をした。

そこでも失敗した。

世の中のブラック企業が甘く見えるほどの環境で働いた。

体を壊して5か月で退職した。

そのタイミングで当時付き合ってた彼女に浮気されてフラれた。

信頼してた父は会社の給料を二重取りしてた挙句不倫もしてた。

 

こんな俺でも一つだけ守っていたものがある。

人にやさしくすること。

 

そんなものは何の価値もない。

人は優しさに慣れる。

もっと見返りを求めて動くべきだった。

 

将来を考えて真面目に勉強するべきだった。

もっと人に見返りを求めるべきだった。

 

全てが「だった」だ。

それは過去の話だと簡単に流せるだろうか?

大事なのはこれからだと言えるだろうか?

俺には出来ない。

もう今の俺は何もしたくないのだ。

早く死にたい。

それしかない。

残される人のことなんかどうでもいい。

死ねば全て終わりだ。

 

今考えている自殺方法だが

山の中などの人目につかないとこで行うことは決めているが

どうやってやるかはまだ模索中。

死にはしたいが痛いのや苦しいのは怖いので

1分以内で死ねる方法を探している。