おはようございます。数日間断続的に降り続いていた雨も自分の住んでいる地域では今は止んでいます。明日からはまた雨の模様ですね。なんとなく体調が優れない方も多いのではないでしょうか。そのような時には鍼灸の施術は効果的です。お気軽にお問合せください。
今日は腰椎椎間板ヘルニアについて説明したいと思います。
腰椎椎間板ヘルニアについての分かりやすい図は下記のURLをご参照ください。
腰椎椎間板ヘルニアは腰痛の原因となる代表的な疾患ではありますが、腰痛というよりはむしろ腰から下、お尻から脚にかけての症状が強く出るケースが多いかと思います。
脊柱(背骨)は一つ一つの椎骨が積み重なってできていますが、椎骨と椎骨の間に椎間板というクッションの役割をするものがあります。その椎間板の中には髄核というゼリー状の物質がありますが、その髄核が椎間板を突き破って椎間板の外に出て、脊髄や脊髄神経に触れることにより腰椎椎間板ヘルニアが起こります。
ヘルニアというのは飛び出すという意味で、脱腸と呼ばれるものは鼠蹊ヘルニア、鼠蹊靭帯をから腸の一部が出ることです。
話を元に戻しますが、腰椎椎間板ヘルニアによってどのような症状が起きるかというと、下肢のしびれや、痛み、知覚の異常、筋力の低下、筋肉の麻痺などが起こります。またかなり重い症状になると膀胱直腸障害(排尿や排便をうまくコントロールできない)が出てくることがあります。
治療法としては外科的な手術を行う手術療法、手術を行わない保存療法があります。
保存療法は薬物療法、運動療法、物理療法(電気治療やはりきゅうやマッサージなど)。
治療のファーストチョイスとしては、膀胱直腸障害や筋肉の麻痺、特に膀胱直腸障害のように日常生活に著しく影響を与えるものに対しては早急な手術が必要となりますが、急を要さない症状に対しては保存療法が選択されます。
腰椎椎間板ヘルニアは治るのかということを聞かれる方がいますが、患部を元の状態にすることを治ると定義するのであれば、手術以外で治すことは不可能です。しかし、ヘルニアも一度出たものが引っ込むことも症例としては報告されています。
腰椎椎間板ヘルニアの特徴としては、脊柱管狭窄症が比較的中高年以降の発症なのに対して、10代や20代でもみられることです。
スポーツによる身体を酷使、適正体重と比べての体重超過なども原因ですが、自分の経験としてはスポーツで身体を酷使していない、体重超過がなくても腰椎椎間板ヘルニアをわず割っている方はいます。特に身体の柔軟性が乏しい方はないやすいかと思います。
予防対策としては、腰痛の予防と同じになりますが、適度な運動、適正体重の維持、腰に負担をかけない生活などがあげられます。そして、身体の柔軟性を高めることも必要でしょう。
腰椎椎間板ヘルニアに対しては、はりきゅうやマッサージで症状を取り除けるケースもあるかと思いますが、専門医の受診のもと並行して取り入れていくのがベストかと思います。
整形外科に行くと時間がかかる、その前に症状を何とかしたい、相談したいという皆様、お気軽にお問合せください。
ケースによっては整形外科への紹介を行っております。
はりきゅうマッサージで不調を緩和できる場合、できない場合がありますが、お気軽にお問合せください。
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