姿勢制御セラピーの萩原です

人間は、なかなか計画通りに、物事を実践できず、目標達成を断念することが多いのは、脳の深部にある感情と恐怖システムの密接な繋がりから来ています。

快か不快から判断する細胞は、側頭葉の深部にある扁桃体と言うアーモンドぐらいの大きさの核の集まりが、目標と行動を作り出す上に、失敗するのではないかという、恐怖システムまで作るのです。
扁桃体は、情動反応の処理と記憶において主要な役割を持つ。
簡単な例として、日々の生活で立てる計画にも扁桃体は働いていて、「毎日23時までに寝よう。」「夕食でご飯を食べる量を減らす。」など、自分たちをより良くするために、目標を立てる計画も同じです。
毎日やろうと前頭葉で考えるのが、失敗の原因になり、モチベーションは脳幹の細胞から上位に位置する他の脳の細胞に神経を繋ぎますので、言葉で目標を決めても、行動をプログラムする運動野には、届きません。
そのように、脳がまだプログラムが未定状態であるので、何をやってもスムーズには行かない結果、失敗してしまったと、脳は思い込む学習をします。
早寝、早起きを毎日するよと、計画しても、だいたいうまく行かないだけでなく、扁桃体が失敗した不快感情を、受け止めて学習されることが、脳を支配する恐さを作り、次に目標を立てても、うまくいかない状況を脳が予測してしまうのです。

(↑練習や努力しないで、まず立ち止まる勇気。)
早寝を宣言したのに遅く寝てしまっただけでも、扁桃体は恐怖システムを作るということは、競争率の極めて高い昇進や高度な資格試験や人生の大きな目標を立てる際には、恐怖システムを働かさないかが、重要になってきます。
「早く寝たいけど、やぶんダメだろうな。 」と扁桃体から前頭葉に、細胞内の核に記憶している情報が、無意識に伝達しただけで、恐怖システムが働いてしまい、脳の中には、過剰な自分は何も出来ないダメ人間という情報の海になってしまいます。
一度しかない人生を、自分の理想に近づけるのが、生きるチカラになるので、恐怖システムを働かせないようにするには、どうすれば良いのでしょうか?
ヨーロッパやアメリカで増えている、最小化生き方であるミニマリストで、モノは持たない、家は買わないなど、無駄な情報を減らす生き方です。
目標を立てて、結果をフィードバックできている人はなかなかいませんし、どうしても扁桃体が失敗を予測して、自分に向き合うのも恐れるため、うまくいきません。
目標を達成しないと、また次の目標を立てたくなりますが、例え、似たような目標だとしても、脳の情報は莫大になり、処理できなくなると、自律神経まで乱れ、筋肉も硬くなり、動くのもダルくなっしまい、嫌になってきます。
海外の人たちが、ミニマリストが良い生き方だと分かったのは、大切に残していた本や過去の思い出などの物質は、抱えれば抱えるほど、脳に執着心を作ってしまうのを、感覚的に気づいたからです。
大量生産、大量消費を先に生きてきた、欧州、欧米の人々は、日本よりも先に無駄なことに気づき、実践していて、「シンプルライフ」「断捨離」に繋がってきています。
ミニマリストのクリエイティブな人物として、ムーミンに出てくる、スナフキンの生き方は、自由と孤独、音楽を愛する旅人で、物事を所有することを嫌います。
スナフキンの生き方は、大量生産、大量消費に疲れた大人の心を楽にしましたし、情報が増え過ぎると選択性が失われる脳の機能を考えても、適切な生き方です。
健康や美容の分野でも、大量消費させるダイエット
や病気予防の情報がメディアで、高波のように毎日流れてきますが、これも、人間の本質を見失わせて、脳で何キロ痩せたいなどの、無意味な目標を負わせることも、同じだと思われます。
米ピッツバーグ大学のカーク・エリクソン博士は、一日40分程度キビキビ歩くと、脳の記憶を良くする機能である海馬の細胞が増えたというデーターがあります。
情報が複雑になり運動も生きる目的に必要のないぐらい、過剰になってきていて、脳を壊すぐらい平気で、やり続ける人でさえいます。
生きるために必要なエネルギー摂取だった食事も、キロカロリーや低炭水化物食事に置き換わり、脳は食べると太ってしまうと、飽食で過食な現代人に、余計な情報がインプットしていき、久しぶりに会った人と話す話題まで、痩せるか痩せないかの内容になってしまっています。

(↑人々は大量消費した情報に疲れを感じ始めた。)
人間の脳は、まだ大脳皮質が発達し始めた、ホモ・ハビリスは200万年前で、地球の歴史からすると、一日前の計算になりますが、まだ未熟な大脳皮質は、情報を抱える機能を持っていません。
古代中国の哲学者、思想家の老子は、書物に、「今持っているものに満足し、ありのままの姿を喜びなさい。何も欠けていないと悟れば、全世界が自分のものとなる。」と述べています。
古代からすると、現代はインターネットのお陰で、情報に困らなくなりましたが、次に現れた困難は、情報が在りすぎて、脳が選択できなくなってしまい、行動の設定がうまくいかなくなりました。
目標設定自体をやめるべきで、自然の原理や脳の機能に合わせれば、無意識に次に何がしたいかを、欲求と感情から、結び合わせてくれるチカラが脳に存在します。

(↑シンプルに生きよう!そうしたら余計なデザインはいらなくなる。)
Twitter共同経営者のジャック・ドーシーや、ペイパル創業者ピーター・シールは、揃って、「複数の仕事はさせずに、最優先事項をきめさせる。」と言っています。
効率良くクリエイティブされる仕事量やペースを考えることが、シンプルライフであり、人間の感情を安定させて、より脳のネットワークを広げることができます。
日本人は、楽しんでやるよりも、抱え込むことや忙しくさせることに、上司の評価や自己評価を置く傾向にありますが、自分の時間を持たなければ、脳の情報の整理も出来ません。
扁桃体が不快を予測し過ぎるようになった現代は、インターネットでネガティブな情報ばかり脳に入れるのが、また恐怖システムを作り、失敗を予測させてしまいます。
ミニマリストになることで、今以上の喜びと楽しさが得られるなら、忙しい生活や、大量消費の情報が、どれだけ人間の人生を狭くしているか、きづけるようになるでしょう。
人間は小さなことで傷つき、可能性がある選択でも、うまくいかなかったことを考えすぎて、運命を変えてしまっています。
シンプルに生きるためには、今ある目の前の執着心を捨てて、あなたの身一つに、大地に立ってみましょう。ありのままの景色が見えてきますよ。

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