姿勢制御セラピーの萩原です

Googleがインターネットで検索エンジンを開発し、人々の生活は一転し、情報をアクティブに得ることが出来るようになりました。

20世紀アメリカ自動車産業は、北部にあるデトロイト中心で発展しましたが、今では、跡形もなく人口はピーク時の40%以下になり、2013年に財政破綻しました。
経済誌フォーブスが発表した2013年惨めな「米都市番付」は、暴力犯罪の多さ、高い失業率、人口減少、金融危機の影響などにより、ワースト一位がデトロイトになりました。

(↑廃墟となったデトロイトの街。アメリカ犯罪70%はこの地域と言われている。)
2014年世界ブランドランキング価値世界8位になったトヨタは、当時のアメリカ自動車産業が凋落した要因で、労働者がどんどん街を離れていきました。
時代と共に、世界はインターネットで情報社会になって米国自動車産業は、アプリやソフトウェアを開発する場所であるシリコンバレーに移っていきました。
イーロンマスク氏が2003年に創業した電気自動車メーカー、テスラ・モーターズは、アメリカ西海岸で最も売れている高級車です。
重工業から発展した自動車産業は、21世紀になって、ソフトウェアの生産地に、変化しています。

(↑テスラ・モーターズ、人気のある電気自動車のモデルS)
時代の変化を分析することは、人間の本質や欲求が変化していることを、現しています。
ソフトウェア中心に産業が発展するのは、個人が効率性や機能性を求め始めた証です。
部屋の整理整頓が苦手な人でも、情報が散乱し過ぎると、脳はパニックを起こし、疲れやすくなり、ストレスを抱えていきます。
脳に浮かんだアイディアを書き留めるには紙を利用しましたが、あまりにも数が増えていくと、どこにあるか分からなくなって、活かせない経験を繰り返すと、次第にソフトウェアが市場に出回り、人々は脳を徐々に、効率性や機能性が一番必要な欲求に変化してきています。
長時間話するのは、エネルギーを過剰に使い、脳はストレスを余計抱えていることに気づき始めている。
個を尊重して自分の時間を一番大切にする欧米人は、カフェやレストランで、ひたすら話続ける日本人を見て、それでは疲れが溜まるだろうと考えられています。
話題がなくなって沈黙した時間を、日本人は礼儀が良くないと経験し、学習しています。
世界中で、FacebookやLINEなどのソフトウェアが発展するのも、話すことを効率良くしようと、脳が思い始めてきているのです。
60歳以上の人に接すると、ひたすら話されることがありますが、その内容は、情報を無意識に大きくしたり、自分を否定したり、話の内容につじつまが合わないことがよくあります。
話することが20世紀のコミュニケーションの柱でしたが、脳がエネルギーロスになると経験的に分かってくるようになり、次なる時代は、たくさん話すよりも、沈黙の時間から感覚を磨いていくようになっていくでしょう。
自動車産業がデトロイトからシリコンバレーに変わってきたように、人間の神経のソフトウェアも変化する時期が来ています。
話をするより、静かに人と人が沈黙を恐れず、目に見えない感覚を磨く時代が訪れます。

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