万葉集に、


「恋するに 死にするものにあらませば 我が身は千度(ちたび) 死にかえらまし」



拾遺和歌集に、


「恋するに 仏になるといはませば 我ぞ浄土の あるじならまし」



という歌があります。



今、無限に地獄に近づいているであろう僕の姿が、冷めざめとした色の鏡の中に、映し出されています。



恋は、滅びの姿であろうか…