大学生の学習時間 | たけぞーから見る世界(元:武奘の弓道日記)

たけぞーから見る世界(元:武奘の弓道日記)

弓と、哲学と、教育と、日常と。(これからは弓以外のこともいっぱい書きます。とりあえず更新率アップを目指して。)
どうぞ、たまには他人の視点から世界を見ていって下さい。

今回は、この記事に関して書きたいと思います。

大学生の学習時間 一日平均39分 【NHKニュース】

この記事によると「学年が上がると就職活動に追われ学習時間が少なくなる傾向が伺える」らしいです。
これは確かにそうですね。
就職活動は、本当に忙しかったです。

ただ実際、普段の学習時間に関しては「これは本当?」と言いたくなってしまいます。

ちょっと思うこと(※)はありますが、とりあえず大学生の僕が感じることは、
 1.予習/復習の必要性
 2.予習/復習のしやすさ
 3.予習/復習と講義の魅力
です。

1つめは、あらゆる講義の予習/復習をしなくてはいけないのか、あるいはその必要があるのか、ということ。
例えば語学は、学習効率を考えると予習/復習が欠かせないと思います。
その学習に触れる時間が長ければ長いほど、習得もスムーズでしょう。
でも他の講義はどうでしょうか。必要なものばかりでしょうか。
講義は1時間半もあるわけですから、効率的に時間を活用すれば、予習/復習は必要ではないはず。

2つめは、予習/復習をどうやってするのか、ということ。
哲学を学んで4年もすると、参考資料や文献を当たることは簡単になりました。
しかし僕は、最初からこう簡単にできたことではなかったと思います。
哲学以外の分野で、この手の分野はこういうふうにすればいい、ということは未だによくわかりません。
ネットで用語を検索、大学の図書館で文献を探す、国立国会図書館のデジタル化資料やCiNiiで文献を検索、などはパッと思いつくところですが、これだってその手で著名な専門家の名前や最新の動向ぐらい知っている方が検索しやすいです。
そもそも4年生でCiNiiだって知らない友人も沢山います。
学問の学び方というのは、基本的に難しいことだと思います。
「意欲がない」で片付けず、意欲のある学生に向けてしっかりと指導をしてほしいと、僕は思います。
僕が出会ってきた素晴らしい教授、講師の先生は、つまり「学びの姿勢」についても講義で指導して下さいました。
専門ではない講義では、特にありがたかった。

3つめは、学生に「もっと学びたい!」と思わせることができる講義ばかりでない、ということ。
あらかじめ用意したスライドを映し、それを読みながら少し解説するだけでは、興味を惹かれませんでした。レジュメを解説するだけでも同様です。
「面白い」っていう感覚は学問でも、いや学問にこそ必要なことだと思います。
僕が、生徒が「面白い」と感じる授業をできるとは思いません。まだまだです。
でも少なくともこう思います、「面白い」講義や、「面白い」学問は大好きです。
そう、学びは面白い。
気になることと、それが満たされること、すごく面白いと思います。
講義の“質”と学生の学習時間が切っても切り離せない関係にあるのは、言うまでもないかと。

これらのことは自分への教訓でもあります。
僕も頑張ります。


※ 大学生の学習とは、別に「講義の予習や復習など」とは限らないのでは…?