1986年7月5日リリース、KUWATA BANDの2ndシングル。
Lennonが流れるRock Cafe
あれも濡れもす予感
いろんな女corner, 可憐な女ばかり
People On The Floor. Oh!!
ときは1986年、バブルに突入せんとする浮かれた時代の空気が鮮明に刻み込まれている。
Rock Cafe、Disco、 Barなどに出会いを求め、刹那的な関係にかまける男。
「泣き顔におぼれて 声」をかけ、「もう何もかも夢の中へ」とうそぶき、「腰をからめ」て「Skipped Beat」、あげくの果ては「君にとりこの純正ジュニア」といった有様である。
歌詞をメロディに乗せる技術は最高点。
「レノンガナガレル」「あれもぬれもす」、メロディ上で響く語感はリズミカル、かつ流れるようにスムーズで、意味の整合性も担保している。
「Skipped Beat」を「スケベ」と連呼するサビは痛快「純正ジュニア」と書いて「ナマジュニア」と読ませる。
イントロはファンク。サザンからの付き合いである新田一郎氏のホーンアレンジがこの曲のもう一人の主役。
EPOのコーラスは楽曲の官能的な演出に大きくに貢献している。
ところで、下の写真はドーナツ版の裏ジャケである。
当時流行していた丸文字っぽい字体で歌詞が書かれているのが楽しい。
この曲で描かれた「Lennnonが流れるRock Cafe」や「タレントまがいのDisco Step」と言った風俗は古びてしまったが、この曲は未だ新しい。
リリースから約30年(!)、未だに誰も追いつくことのできない彼方でスキップ・ビートを刻み続けている。
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