タケヤンにとって、ひめは初めてのニャンコでした。

だから、我が家に来た当時は、たくさん写真を撮りました。

その頃はデジカメを持っていなかったので、フィルムカメラを使っていました。

その頃の写真はアルバムに入れて、ネガは保存してあります。

暫くして、もっと簡単に撮りたくて、デジカメを買いました。

その後、ガラケー、スマホと変わってきました。

データで保存できるので、パソコンとバックアップ用HDDに入れてあります。


ひめが亡くなってから、よく写真を見るようになりました。

ひめ、小さかったな…
こんな時もあったな…
可愛かったな…

そうやって見ていくと、日付けがどんどんお別れの日に近づいていきます。

そして、大きくなるにつれて、写真の数も減っています。

亡くなる5か月ほど前に体調を崩してから、ひめは1日中コタツの中で過ごす事が多くなりました。

そのせいか、その頃からひめの写真が激減しています。

2022年1月31日、足を伸ばして座ったタケヤンの足の間で、お昼寝しているひめがいます。

ひめのその姿を収めた写真は、それが最後でした。

その後もポツリポツリと写真はありますが、1週間とか20日以上とか、間隔があいています。

そして4月13日がやってきます。

その日の夕方、痙攣をおこして病院に駆け込んで、帰って来ても回復する事なく、17日のAM2時過ぎに逝ってしまいました。

最後のひめの姿になる…。

そう思って写真をいっぱい撮りました。

具合悪いはずなのに、いつもの感じでこっちを見ているひめがたくさんいます。

そして、16日22時46分、部屋の隅っこでうずくまっているひめが、生前最後の姿になりました。


写真を見直してみると、もっと残しておけばよかったって思います。

ただの寝ているだけの姿でも、ゴハンを食べている後ろ姿でも…。

そうすれば、写真の中でのお別れまでの時間が長くなります。

最後に窓から外を眺めている姿…。
最後に毛布で丸くなっている姿…。

可愛い姿はたくさんありました。

それなのに、あんなに可愛がっていたはずなのに、最後の日が近づくにつれて写真が少なくなる…。


だから、いまニャンコと一緒にいる方や、これから家族に迎えようとしている方に、余計なおせっかいですが…。

子猫の時は、たくさん写真を撮ると思います。

じゃれてくる事も多いし、子猫の時間が短い事がわかっているから。

でも、大人になってからも、変わらず可愛いですよね。

だから、いっぱい写真を撮ってあげて下さい。

亡くなるその日まで、最後の〇〇の姿が続くように…。