2022年4月17日 午前2時過ぎ

我が家の愛猫『ひめ』が、逝ってしまいました。

14歳7か月でした。

猫の平均寿命を考えると、決して早いとは言えないでしょう。

ですが、「もう少し一緒に居られるかな…」って思っていたので、かなりショックです。


昨年の11月に膀胱炎をおこして、1時間に10回以上トイレに…。

注射である程度は改善しましたが、抗生剤が効きにくい体質との事で、サプリによる治療を継続しました。

その効果が現れたのか、1月~2月はオシッコの回数も安定して、落ち着いた状態でした。


しかし3月9日、水を飲んでは吐く…を繰り返すように。

翌日には食欲もなくなり、ほとんど食べてくれません。

11日には水さえも飲まなくなり、病院に連れて行くと、腎臓の数値が急に悪くなっていました。

点滴と注射を5本。

すると見違えるほどに回復して、食欲も戻り吐く事もなくなりました。

その後は週1回の通院で、点滴と注射1本。

トイレの回数は安定しているのですが、食欲にムラがあり、11月から減少していた体重が、さらに減ってきました。

何とか手を変え品を変え、ひめが食べられるゴハンを探しながら過ごしていました。


4月13日夕方、寝ていたひめが急に痙攣をおこして、一瞬意識を失いました。

ちゃんと歩く事も出来なくなり、急いで病院へ…。

腎臓の数値が更に悪くなっており、点滴と注射をして帰りました。


3月の時は、家に帰ると元気に戻っていたので、今回も回復するかと期待していました。

しかし、後ろ足にチカラが入らずフラフラとしか歩けません。

ゴハンは食べてくれず、水だけは何度も飲みに行きます。

でも、オシッコはしません。

14日の午前4時頃、奥さんが起きてきたので、タケヤンは仮眠を取りました。

1時間ほどで起きてみると、ひめはコタツで寝ていました。

少し落ち着いたかな…って安心したのですが、タケヤンが寝てから奥さんがひめにこう言ったんだそうです。

「もう頑張らなくても大丈夫だよ!」

ひめは我がままだけど、賢くて周りがよく見える子です。

だからわかってくれたのかもしれません。


奥さんが仕事に行ってからも、ひめはコタツから出てきませんでした。

昼頃にトイレに連れて行っても、オシッコしてくれません。

ずっとコタツで過ごしていました。

だから、もうすぐ死んじゃうんだ…ってわかりました。


15日は奥さんは有給を取っていて、実家に帰省する予定でしたが急遽取りやめに。

ひめを最後まで見届けようと、タケヤンと二人で見守りました。

1歩も外に出ません。

常にひめが目につくようにしていました。

ひめもわかってくれたのか、コタツに入る事はせずに、ベッドの下や棚の影などで過ごしてくれていました。

ですが、水は飲んでくれません。

だけどオシッコは、14日の夕方と、15日の午前0時頃、15日の12時頃にしてくれました。

それでも、終わりが近い事は見てわかりました。

身体がツラいのか、同じところにじっとしている事がありません。

フラフラになりながら、あちこち移動していました。



14日の朝から、どうしても考えてしまう事がありました。

「ひめが今日亡くなったら、明日火葬すれば奥さんと二人で見送る事ができるな…」

だけどひめは頑張ってくれています。

すごく凄く嬉しい事です。

でも、ほとんど徹夜でひめを見守っているので、タケヤンも奥さんも体力的にキツくなってきます。

買い物にも行かないので、食べるものも減ってきます。

そして一番悲しかったのが、しっかりとひめを見届けようと頑張っても、その先にあるゴールは悲しいものでしかありません。


また、時間の制限もありました。

奥さんは18日(月曜日)は仕事です。

だから、17日に火葬してあげるのが理想でした。

でも、目の前にいるひめは、生きようと頑張ってくれているのです。

一緒にいようとしてくれています。


救われない時間だけが過ぎていきました。


16日の深夜、日付が変わって17日の午前2時頃です。

もう足もちゃんと動かなくなっているのに、フラフラ移動して動けなくなって座り込むのを繰り返していた時です。

突然大きく動いて目を見開いて身体がこわばり…。

のけぞって、聞いたことがないような大きな叫び声をあげて、茶色の液体を大量に吐き出して逝ってしまいました。


救われない時間は終わりました。

何度もダッコしてから見送りました。

キレイにブラッシングして、顔を拭いて、今まで触ると怒られていた肉球もたくさん触りました。



あんな小さい身体なのに、ひめが居ない部屋の中は広すぎます。

ドアを閉めるとひめが入ってこれないから少し開けておく…。

ひめが寝るかもしれないから、毛布をひめの好きなカタチに整えておく…。

こんな日常が無くなりました。

せめて一緒にサクラを見たかったなって思っています。

タケヤンがいる地域の開花予想は4月30日です。