傷だらけの天使 13話「可愛いい女に女に愛の別れを」を見ました。
以下ネタバレです。
カメラ会社が25億円の負債を抱えて倒産する。その社長が犬山氏。
が、その社長は25億円を実は負債では無く、自分の懐に入れたのではないかと債権者が疑って、綾部事務所に
25億円の回収を依頼する。
が、犬山社長の行方はしれない。
犬山社長には一人娘の昭子がいて、昭子を抑えていれば、犬山社長と取引できるだろうと考えて、綾部と辰巳は昭子を修と享に預ける。
修には犬山社長に娘を預かってくれと頼まれたと嘘をつくのだが。
昭子を預かったのはいいが、昭子はわがままで何かと手がかかる。というか、享が気を使いすぎなのだが。
昭子がコロッケが食べたいと言っているのにステーキを出したりしている。
一方の辰巳は犬山が隠れているホテルに会いに行く。ホテルの部屋には愛人がいる。加茂さくらさん。
辰巳は犬山に昭子を預かっていることを告げる。誘拐したのでは無くて、債権者に義務を果たさない犬山に抗議の意味で姿を消して、辰巳が協力している形にしているという。
昭子は犬山が債権者に義務を果たさなければ昭子が抗議の自殺をすると言って脅す。
修と享はエンジェルビルのペントハウスで昭子を預かっているのだが、いつもの五右衛門風呂に昭子を入れたら、昭子が浴槽を泡だらけにして、修は機嫌が悪くなる。享が一緒にふろに入って、昭子の体を洗ったりするを見て、痴漢扱いされたのも面白くないのでしょうが。
風呂に上がった後は当時流行っていた「うわさのチャンネル」というテレビを見る。
覆面レスラーのデストロイヤーが活躍しているのを見て大喜びした昭子は翌朝、享にデストロイヤーのマスクを買いに行かせ、朝から享と修と昭子の3人でカッコーを輪唱したりしている。
そこに犬山が本当に行方不明になってしまったことが分かる。
東西カメラの倒産が偽装倒産ではという記事が出て、綾部事務所には刑事がやってくる。犬山の居場所を知ってるんじゃないかと疑われている。実は昭子の身元は押さえていることは警察には内緒にする。
辰巳は修に連絡して、昭子から犬山の居場所を聞き出すように言うが、修は別にギャラをくれと申し入れる。
辰巳はそれは断り、もし探さないなら昭子を修と享が誘拐していると警察に通報すると脅す。
修は犬山社長に頼まれて預かっているのになんで誘拐なんだと抗議すると、辰巳はそんなのは嘘だと言う。
もう捜査願いも出ていると言って、電話を切る。
修は昭子を追い出そうとする。が、昭子には行く場所が無い。享は一緒に犬山社長を探そうと言うが、修は昭子に頭に来ていて、ノーギャラで動けないと断る。
享は昭子と二人だけで、犬山を探しに行くことに。修は二度と帰ってくるなと出ていく享に捨て台詞。
昭子は家に行ってみるが門には立ち入り禁止の札がある。もう、じいやもばあやもいない。
享は昭子を肩車して歩いていく。
川沿いに黄色い電車が走っているその横の道で二人で困り果てている。犬山社長はどこにいるのかと。
昭子は犬山社長には自分と同じ年頃の愛人がいたと享に告げる。
青木和子。
加茂さくらさんと吉田日出子さんって同じ年くらいか?吉田さんが1944年生まれ。生きてたら80歳か。
加茂さんが今87歳らしいから、7歳上だな。
ドラマ見てても同じ年には見えんもんな。
ともかく、享は青木和子がいる西南パレスというマンションに行くが、犬山のことは知らない。警察を呼ぶと言って追い返される。
川沿いのボート置き場で昭子が待っていると、そこに享が帰ってきて、他に心当たりが無いか享に聞いてみる。
犬山社長は養子だったので、会社をつぶしておじいさんが怒ってるらしいから頼ることはできならしい。
ただ、目黒におじさんがいるという。東野と言う名前。
犬山社長の弟。おじいさんが嫌っていて付き合いは無いので、昭子はほとんど知らないらしい。
ともかく、享はそのおじさんに会いに行く。
いつも悪役やってる人だ。東野は会社の社長らしく、椅子にふんぞりかえって座っている。が、犬山社長の居所はしらないという。
犬山の部屋はいい匂いがすると享は言うが。
享は連絡があったら教えてくれと言って去る。
ことの顛末を電話で辰巳に報告すると誘拐犯にするのは待ってやるから、昭子から離れるなと言われる。
街を歩く二人。ウナギ屋の店頭で立ち止まる昭子。お腹減ってるのね。でも、享は一円もお金を持ってない。
その頃、エンジェルビルでは一人寂しく修がギターを弾いている。静かなるレッドリーバーバレーって曲だなぁ。曲名忘れたけど。谷間に咲くヒナギク~ってやつ。
赤い川の谷間って曲らしい。
もう暗くなって、外は雨が降ってきた。享と昭子はずぶぬれになって雨宿りしている。
ペントハウスの机で修が寝ている。目の前には白い布がかかった何かが。
だいたい、昔、こういう場合はホコリが積もらないようにご飯にかけてたんだよな。
そこに享と昭子がずぶぬれになって帰ってきた。もう、頼るところは修のところしかないらしい。
二人とも寒そうに震えている。
それを見た、修は立ち上がって二人を冷たく追い返すのかと思ったら、二人とも中に入れて、怒鳴り散らした。
「雨降ってるのに肺炎にでもなったらどうするんだ。」
心配してたのね。修ちゃん優しい。
「てめえのことだって預かりものだとは思ってねぇだ」と修は言います。これは昭子に言ってるのかな?
まぁ、本当の兄弟のように思っているということで。
昭子がふっと、机の上にある布を取るとそこには皿一杯山盛りのコロッケがあった。
昭子と享は泣きながらコロッケを食べる
「うまいねぇ」と言いながら。
やっぱり、吉田日出子さんうまいなぁ。
コロッケを食べながら、修に西南パレスの犬山社長の愛人と目黒の弟、東野について説明する。
東野の会社には辰巳には粉飾決算の時にその弟の会社に大量の資金流入があったらしい。
次の日、青木和子は部屋でスタイリーをやっている。健康器具。
当時流行った。
そのスタイリーのサラリーマンとして辰巳が家に入り込んでいた。辰巳はスタイリーを一週間貸すから、使ってみて良かったから買ってくれと言って去っていく。部屋に盗聴器を仕掛けて。
その時、享が和子に電話がかかってくる。辰巳はそれを見て、部屋を去る。
和子は明日犬山社長が家に来るから地下駐車場に車を置いて、誰にも見られないように部屋に来てくれと享に言う。
享は翌日車に乗って和子のマンションに行く。
言われたとおりに地下駐車場に止めて。
部屋に入って、和子にお酒をごちそうになっていると電話がかかってくる。今日は来られないからまた明日に連絡すると言う。
仕方なく享は車に乗って帰ると修が車のトランクから毛布のきれっぱしが見えていることに気が付く。
開けてみたらそこには犬山社長の死体があった。
二人は犬山社長の死体を担いでエンジェルビルのペントハウスに行く。
昭子は犬山社長の死体を見て二人が犬山社長を殺したんだと勘違いする。
このままでは自分たちが犯人にされる。きっと青木和子が仕組んだんだと思った享と修。
享はまた車にのって西南パレスに行って、和子を問い詰めるが、和子は何も知らない。
和子は気を落ち着けようとお酒を飲んだら、そのまま死んでしまった。どうやら毒が入ってしまったらしい。
そこに部屋の様子がおかしいと管理人が入ってきて、享は姿を見られてしまう。
慌てて車に乗って享が逃げてる途中、追いかけてきた修を見つけて一緒に車に乗る。
修は犯人は享と和子を殺して心中に見せかけようとしたんじゃないかと推理する。
享は犯人らしい人間が他にいないか考えて思い出した。目黒のおじさんの東野の会社と和子の家が同じ匂いがしたことを。
きっと、東野と和子はぐるだったんじゃないかと。
修と享は東野の会社に乗り込む。
にしても、会社の女性事務員の首を享が両手で持って後ろに放り投げるってのは荒々しいな。今、これテレビでやったら抗議の山だろうな。
修は東野が犯人じゃないかと問い詰めるが子分を呼んで、大乱闘になる。
固いはずの木刀がふにゃふにゃの棒に途中で変っているのは前も同じ。
大乱闘をしていると、銃声が。
オジサンが銃で撃ってきた。
するとそこに警察がやってきた。東野を犬山社長と青木和子の殺害容疑で逮捕しにやってきた。実は辰巳が盗聴器で録音していたテープを警察に渡したらしい。
二人は刑事に辰巳に感謝しろと言って去っていく。
当の辰巳は修たちが先走らなければ、東野を脅して金が取れたのにとぼやいている。
そこに修がギャラを取りにやってきた。ギャラは30万円。約束は50万円だったが、必要経費の使い過ぎでそのまま引かれたらしい。
更に修たちのマネージメント料と言って3万円抜いていた。それを見た修は綾部にいいつけようとするが、綾部は辰巳は命の恩人だからと言う。我慢しろってことね。
後日、修と享と昭子は3人で阪急百貨店を歩いている。お金が無いので何も買えないのだが。
阪急百貨店を見回って、外に出てどこかに行こうとする3人だが、昭子がデパートの店員に呼び止められて、連れていかれる。
商品を万引きしていたらしい。
享は昭子を助けようとするが、修はそれを止める。自分達には昭子を助ける力は無いと。昭子はこれから一人で生きて行かないといけないから、ここは助けない方がいいということらしい。
珍しくハッピーエンドで終わるのかと思ったら、やっぱり最後は寂しい最後だった。
この作品も30年以上前に再放送で見たことある。でも、だいぶ忘れてたなぁ。
この作品見て思うのは吉田日出子さんってキュートな人だよね。この時はもう自由劇場で上海バンスキングとかやってたのかなぁ?
タイトルの「可愛いい女に愛の別れを」はこの最後の数分にかかってる言葉なんだろうねぇ。