週刊文春でコメディアンの萩本欽一さんが連載している「欽ちゃんの人生どこまでやるの!?」
その34回は「SMAPがスターの卵だった頃」
萩本さんはオーディションの審査をする時、いつも相手の目を見るそうです。目にはその人のこれまでの人生が出てくると萩本さんは考えているそうです。
だから、目を見たら、この子は正直だとか、素直だとか、分かるそうで、その第一印象を大切にして、それで8割ほど決めてしまうそうです。
では、残りの2割は「遠さ」だそうです。何が遠いんだというと、「ギャップがあるか?」という意味だそうです。
そこで、忘れられないのがCHA-CHAのオーディションに木村拓哉さんが来た時だそうです。
CHA-CHAってあの勝俣洲和さんがいらしたグループです。
木村さんは当時中学生くらいだったそうですが、すでに2枚目だったそうです。
で、萩本さんが「好きな食べ物は何?」と聞いたら
「お母さんの作ったお稲荷さん」と答えたそうです。
萩本さんはパスタとかフレンチとか言うのかなと思ったら、お稲荷さんと、それもお母さんの作ったと言った木村さんにとてもギャップを感じたそうです。
これを聞いて、萩本さんは木村さんをスーパースターの卵だと感じ取ったそうです。
だから、すぐにジャニーさんに電話して、「ダメだよ。こんなところにスーパースター連れてきちゃ。お笑いなんてやらせなくていい。すぐに返ししますよ。」と言ったら、ジャニーさん笑っていたそうです。
でも、実はジャニーさんが木村拓哉さんを連れてきたのには理由があったそうです。
実はジャニーさん、萩本さんが欽どこやってる頃によく現場に来ていたそうです。
やっぱり、テレビは欽ちゃんだなぁって言って。
ジャニーさんはアイドルは歌さえひっとすればいいと思っていたど、欽ちゃんを見て、それだけじゃダメだと考えるようになったそうです。
これからの時代のアイドルは歌えて、笑いもできて、テレビの番組も当てないといけないと。
そう言われると後のSMAPが頭に浮かんできますね。
最初に欽どこのオーディションに来たのが中居くんだったそうです。ジャニーさん、ちょっと見てほしい子がいるんだと言って連れてきたそうです。
ジャニーさん中居さんには最初からお笑いさせる気だったんだね。
萩本さんは中居さんを見て、素直でとてもいい子だと褒めたそうです。
次に別の番組のオーディションに来たのが香取慎吾さん。萩本さんは香取さんを見て、慎吾ちゃんはお笑いはできそうだとジャニーさんに伝えたそうです。
そこで、さっきの木村拓哉さんや草彅剛さんが後で送り込まれることになります。
稲垣さんは来なかったそうです。
ジャニーさんは稲垣さんはスターだと思っていたから、萩本さんには見せなかったのかもしれないと萩本さんは予想されてます。
萩本さんは笑いができて、歌も歌える子を求めていたのですが、ジャニーさんは歌ができて笑いもできる子を求めていたので、ちょっと認識が違ったそうです。メインが違うんですね。そりゃそうだな。
萩本さんは後々SMAPができて、スターになっていくのを見て、ジャニーさんの考えに気が付いたそうです。
ジャニーさんはSMAPを作るために木村さんたちを萩本さんのところに送り込んできたんだと。
CHAーCHAとSMAPの違いがここにあったんでしょうかねぇ。
ちなみに萩本さんはどれだけ提案されてもSMAPとは共演しなかったそうです。
萩本さんはSMAPを外から見ていたかったそうです。
でも、仮装大賞で萩本さんと香取さんは共演されてますよね。
実は香取さんがSMAPやなくて、自分個人で行くから一緒にやってくれと頼んでこられたからだそうです。
萩本さんと香取さんが仮装大賞やったのにはそういう物語があったんですねぇ。