障がい者 ブログランキングへ
朝日新聞デジタルを見ていたら、
島根大准教授の松本雅和さんが憲法9条の解釈として
「平和優先主義」を提唱しているのを見つけました。
平和主義は国民主権、基本的人権の尊重と共に憲法の3大原則です。
従来から平和主義に対する批判として主に三つの批判が挙げられてきました。
1 正戦論 戦争には正と不正がある。
正戦も望ましくないが必要悪だ
2 現実主義 国同士の権力が衝突する世界において
戦争は国家の安全保障に欠かせない。
3 人道的介入 虐殺など重大な人権侵害を阻止するために
国際社会が介入して用いる武力は正しい。
これらの批判に対して政治哲学が専門の松本先生は
次のように答えます。
正戦論に対しては、自衛戦争のでも正戦とは限らず、
戦争の正しさは容易には判別できないことを挙げる。
現実主義には、数ある政治的価値から国家安全保障を
常に最重視するのは言い過ぎであり、脅威や安全は
国同士の認識に応じて相対的なものだと指摘する。
人道的介入へは、命を救うことと殺人を禁止する
二つの原理が両立しがたいと論証。
紛争当事者に武器を持たせないなど非軍事的な介入方法を紹介し
「人道的危機に対処するために、私たちが(日本)が
軍隊を保持する『普通の国』になる必要はない」と主張する。
平和優先主義は、いかなる場面でも暴力に訴えることを禁止する
「絶対平和主義」とは異なるそうだ。内面の良心とは別次元の政治的な選択肢
であり、例外として、計り知れない人命が失われた時などでは暴力の使用を認めるそうだ。
松本先生のお考えは『平和主義とは何か』(中公新書)にまとめられており
ブログの読者さんも一読することをお勧めします。