今回の花材は、むくげ、芍薬、スターチス。

 先生が花材を抱えてやってくると、新聞紙で包んであるそれをテーブルに広げる。
花材はもう小分けされていて、先生はそれを取り分ける。

今日のお花は、どんなかな~(仁鶴さんかっ!)て、私は横から覗き込む。

が、その時に私は「あっ、これだな」と花材の中でもその個体に目がいっている。
お花との出会い!ラブと心の中で思いながら、何事もないかようにその個体をとる。

もうすぐ咲きそうなつぼみの芍薬は、大きさのバランスのとれたものをとった。
スターチスは色映えがすると思って黄色と紫色の組み合わせにした。

後で調べたら黄色の補色は青っぽい色だ。
青と黄はウクライナの旗やフェルメールの絵でも使われているではないか。
そういうのが頭の中に合って、黄色と紫色を選んだのかもしれない。

最初に生けるのは、むくげだ。
一番背の高いものを花器の中心奥にもってくる。
それがセンターになって後付けしていく。

次が芍薬。
今回の花形スター。
つぼみの大きなものから、先に生けたむくげと高さをバランスさせながら。

そして芍薬のまわりを取り囲むようにスターチス。
花の向きや広がり方を見ながら切って。
横や前にも膨らませるように。

って、いつから先生になったんや!

実際に生けている時は、そんなふうにゴチャゴチャ考えたりしない。
今回は、わりと何も考えずにやっていたと思う。無心の境地?

 

写真は生けた直後、画像修正なし

下は職場の玄関に飾ったところ、トリミング、コントラスト調整あり