こんにちは。ライフアンドマネークリニックの波多間です。


本日の「Jステーション」の「未公開株詐欺」の特集の中でコメントをさせていただきました。


そもそも株式とは?


未公開株とは?


で、未公開株はもうかるのか?


ということを解説しています。


時間の制限もありましたので上の疑問をこちらでもお答えしてみようと思います。


まず、株式とは


「その会社に出資して、その証しとして発行される証明書」です。


そもそも一念発起して会社を作ろうと思ったら先立つものはお金。


しかし銀行は信用のない新興企業にはなかなかお金は貸せません。


なので、普通は創業者(起業した人)が自ら株主になってお金を出資するのが一般的です。


そして、その出資したお金は会社が存続する限り払い戻されることはありません。つまり換金できないのです。


また、ピヨピヨの会社の価値(株価)は単に出資した金額を発行株式数で割った価格になります。


その後ぐんぐん成長したその会社は利益も増え、従業員も増え、大きくなると「株式公開」ということを視野に入れます。


「株式公開」とは、株式市場に株式を上場して、一般の人に自由に株を売買してもらえるようにすることです。


株式は会社が原則換金できないものと先に書きました。


現金に換えたいと思ったら別の人のその株式を「転売」するしかないのです。それができるのが「株式公開」。

「公開」=「上場」なので、株式を公開して初めて株式を現金化できるのです。


しかも株式市場に上場していない株(これを未公開株という)の価格はしろうとにはわからない!のですが、株式公開することで客観的な株価が形成されるわけです。


整理してみましょう。


「未公開株」は


①基本的に創業者など関係者しか保有していない


②原則現金化できない


③株価がわからない


④最初安かったぴよぴよ会社の株が会社の成長に伴って株価が高くなっている可能性がある



未公開株詐欺の肝は④の期待で相手をだますことですね。


しか~し!①にあるように、

関係者以外もってない未公開株をどうしてわざわざ赤の他人に売る必要があるのか?


しかも、未公開株を購入してその後株式市場で売却して大もうけをしようとおもったら上場時に市場で決まる価格より安い価格で買わないと意味はない


そうなると

その関係者がわざわざ赤の他人に「安い株価」で売るメリットがどこにあるのか?


ないですね。


また、


株式公開をする株式会社側のメリットは株式市場に公開することで一気に多額の資金を調達できることなのです。


それをわざわざ、公開が決まっていて市場からどっと資金調達できるにもかかわらず、


個別に営業マンが手間隙のかかる、買ってくれるかもわからないに「株買ってください」というわけありません。




でも、ちまたには正規で「未公開株」を売っている証券会社がいるじゃない、というあなた。


その未公開株は「グリーンシート銘柄」「フェニックス銘柄」と呼ばれていて金融庁に登録している証券会社が販売していますが、


それらの銘柄はその会社の成長した現在時点の価値を基準に


ある程度の合意に基づいた株価の価格は形成されてます。



つまり、びっくりするほど割安に買えたり、買った後大もうけできるほど株価が上がる保障はまったくありません。



むしろ、新興企業なわけですから、将来性、情報開示など不透明な分


通常の上場株式に比べ単純に「ハイリスク・ハイリターン」なだけです。



そのため、上記の銘柄は販売する顧客に制限をもうけています。




まとめますと、未公開株を安ーい値段で保有しているのは創業時から持ってる株主=関係者だけ。


その関係者が赤の他人にその株を譲ることなどありえない


自分が関係者の立場だったら、と考えたらわかるはずです。



ようするに


手が込んだ振り込めさぎですね・・・




ゆめゆめひっかからないよう


ちょっとでも不安な場合


消費者センターや警察に問い合わせを!!!