今朝、いつものように餌を交換していたら、
雌も雄も餌の方に来て巣の中を見ることができる状態になったので、
チラッと巣内を確認しましたら、
一昨日の昼ぐらいに孵っていた雛が死んでいました。
亡骸をそのままの巣の中に残しておくか、もう暖かくなってきたので不衛生にならないように処分するかどうか迷いましたが、
巣から取り出して、 亡骸の状態を確認しましたら、
死んだ雛の体は、上から押さえられたような薄っぺらい状態になっていました。
たぶん、親鳥が雛の上に乗って圧迫したのでしょうね。
死んでから親が雛の存在を無視して上に乗ってしまい圧迫されたのか、
圧迫されたから死んだのかはわかりませんが、
ソノウの中は空っぽに見えますから、餌を全くもらえていなかったのは確かです。
雛って、生まれて最初の24時間程度は餌を食べなくても平気みたいで、
それは、生まれた時はまだ卵黄がお腹の中に残っていて、
生まれて1日程度はそれを栄養にしているからだそうです。
生まれたての雛のお尻の当たりの内部に、卵黄が残っているのが透けて見えるそうです。
その卵黄が消えてしまったら、餌を口から入れないと早い時間に餓死するらしいですね。
死んでいる雛のお尻には、その卵黄らしきものは確認できませんでした。
キンカチョウは、
卵を産んでも抱卵しないとか、ヒナが生まれても世話をしないとか、雛のお世話を途中で放棄してしまうとか、そういうことはよくあるようで、
特に、ノーマル以外の改良で作られた品種はそういう個体が多いらしいです。
うちの場合は、
雌が白キンカチョウで改良品種で出来た品種で、雄がノーマルなので、
雌が育児放棄することは予想内でしたが、
卵を産んでから最初のうちは全く抱卵をしなくて諦めていたのが途中で抱卵し始めて、
なんだかんだで卵から雛が孵って希望を見てしまい、
こんな結果になってしまい今は落胆の一言に尽きます。
私の家にいるキンカチョウがブリーダー先で飼われていた環境は、
住宅地から離れた山すそに鳥小屋があって、
世話をしている一人の人間だけが数日に一度の割合で鳥小屋に世話をするために出入りするようです。
なので、普段は静かで人間との接触がほとんどない環境で育っているキンカチョウ達です。
人間のペットとして人間と接触している時間が短く、
私の家の様に居間に鳥籠をおいている環境はストレスがあまりにも多すぎるのかもしれません。
キンカチョウって小柄で見た目が可愛らしく、鳴き声の大きさもインコに比べたら大したことなく雌は殆ど鳴かないし声も本当に小さい、小柄なのに丈夫で、
怖がりですけど、怖がりなのは人間に慣れていない個体だし、
インコや他フィンチは気性が荒い個体は人間をちょくちょく攻撃してメチャ怖いけど、
キンカチョウなんて人間への攻撃能力がゼロで、
小柄なのでペアで2羽飼っても世話をする手間が他品種のフィンチに比べて手軽だと思うのですが、手乗り用の雛が少なくて、手乗りじゃなく面白みがないからなのか普及しない。
普及しないから手乗りにできるほどに雛が取れない。
ちなみに、キンカチョウの育て方をネットで調べると、最低気温が15度と書いているのが多いですけど、我が家のキンカチョウは波板で作られた鳥小屋内で管理されてて、
今年は寒波がきつくて外気温が零下8度程度にまでさがりましたけど、
あの鳥小屋の作りだと、小屋内部は最低気温がマイナス4度前後には下がっているはずで、
それでも成鳥は死んでいないらしいです。 生まれたての雛の多くはダメになったらいいですが。
波板の簡素なつくりの鳥小屋で夏も過ごしていて、エアコンなんてありませんでした。南北に通気できるような入り口と窓があるぐらいで、ある程度の通風はあると思いますけど、それでも
真夏には温度が上がるはずですから、一般的な鳥と同じぐらいに丈夫です。
話を戻しますが、
「親が雛の世話をしないから、人間がさし餌をするために雛を取り上げていると、
親鳥は学習しなくていつまでも雛の世話ができない」、と書いている人がいます。
学習するのかな????本能の影響が大きいような気がしますけどね。
学習するというよりも、雛があまりにも弱くて反応が薄く、親の本能的な欲求をくすぐることができなかっただけなのではと思ったりもします。
たしかに、鳥って学習することもあるようですね。
例えば、餌は何を食べたらよいのかというのは巣立ち前に親に教わるそうです。
でも、雛が死んだのは自分が餌を与えなかったからだなんて理解できないと思いますよ。
それどころか、ヒナが死んでしまったことすらも「死」として親は認識できないと思いますけどね。
卵は、最後の1個が残っていますが孵ることすら期待していません。