連日、パキポディウムの記事になりますが、

前回の記事に少し書きましたけど、
既に届いている実生のグラキリスの苗を奈良多肉に注文を入れる前に、ヤフオクでグラキリスの現地球の未発根苗を入札しておりました。 

その苗は非常に状態の悪い苗で、どのような経緯で入手したのかわかりませんが出品者は植物には全く知識のない人らしく、
その出品者の商品説明には「柔らかさ、へこみなどがあります。」とのこと。
植物の写真を見るとすごい凹み様です。
だから発根できるだけの体力が残っていない可能性が高いし、最悪の場合は腐っているかもしれない。

それにしても今の値段の安さでは落札出来ないだろうと予想して、一応はダメ元で入札をしておりましたけど、落札できてしまいました。

落札日は、実生のグラキリスを買った翌日だったので、落札出来て嬉しい気持ちはあまりなかったですけど、 抜き苗なので4種便で送ってもらって送料込みで2500円程度だったのでダメ元で頑張ってみることにしました。



 で、今日、その苗が届いたのですが・・・
出品者が自分で「植物は全く分からない」と書いているのは本当だったようです。

苗は、ペットボトルの中に入れて送られてきました(笑)
透明のペットボトルに入っているのが丸見え状態です(笑)

根元だけはキッチンペーパーを何重にも分厚く巻いていて、それ以外の部位はそのままです。 根元は全く根がないどころか、陥没しているように写真では見えていたのですが、実物を見ると太い根を切った跡が1センチだけですが残ってます。出品時の写真では確認できませんでしたから、なんだか得をした気分です(発根の可能性が若干高まった??)
 

こういう透明容器で送られてくると、やはり一番の心配は熱さで中身が蒸れてダメになることですね。 
まさかペットボトルに入れて、そのままで送ってくるとは思っていませんでした。

出品時の写真です。↓
イメージ 1

撮影時には葉が綺麗に残っていますけど、
到着した苗も、写真と同じ状態の葉でした。 
ペットボトルの中で蒸れ死にはしなかったみたいです。


ちなみに、葉が写真の苗の様に生き生きと出ていても、ダメになることって多いようです。 体力がないのに葉だけを出して、残りの体力を消費しきってお陀仏になることがあるとか。


 さて、届いた苗を手で持ってみると、
想像していたよりも重かったですが、 やはりお腹のあたりのへっこみの部分は
柔らかいです。
しかし、その柔らかさは腐っての柔らかさには感じません。中身が抜けた皮袋のような柔らかい、ふわふわという感じです。

私はちょっと前にアデニウムの腐った苗を花屋に無料で貰って、今も発根待ちで放置しておりますが、そちらの方は、同じ柔らかさでも、中に水が溜まって腐った柔らかさですが、今回のグラキリスは、中身が抜けてしまったような柔らかさですね。

腐っているよりかはまだましですが・・、ほんと、中身が空っぽって感じ。


 ネットでは、未発根の現地球の発根は非常に成功率が低いと書かれていますね。
成功は5割らしいです。 現地球を買うなら、高くても発根済みを買った方が得策と書いているショップが何店かありましたね。
現地で採取時に雑な掘り方をして途中で切ってしまったり、送られるまでに保存状態が悪かったりで、状態が悪くなった苗の発根再生率は非常に低いそうです。
少しでも太根が残っていると、そこから再生する可能性が高くなるのに、土を深く掘るのがイヤで途中で引っこ抜いちゃうんでしょうか。

ヤフーオークションでパキポ゚ディウムの現地球未発根株が沢山出品されておりますが、しっかり膨らんだままの良い状態の物の方が出品が多くて、そういうのは発根済み現地球の3割程度で落札されている物が多いように思いました。


  さて、届いた苗をさっそく植え付けました。

ネットでパキポ発根の方法を丹念に検索をしてみましたが、潅水方法の意見が分かれているので自分はどうしようか迷いました。

「根がないので土には潅水はしないが、植物本体には霧吹きをする。」と言う方法と
「土には、受け皿に溜まらない程度の潅水を適度にする。(適度というのが分かりづらいですが・・・)」といった感じですが、

色々と調べて実際に行った方法を書きます。

温度は、最低温度が12度程度以上になるようにする。
 こちらは今は昼間は晴天時で25度前後で、夜はまだ少し寒い(7度ほど)。
 なので爬虫類用のパネルヒーターを鉢底に敷きました。 これで夜の鉢底温度は
 12度程度は確保できる予定です。
爬虫類用のパネルヒーターは防水仕様にはなっていないのかな?たぶん違うと思いますので、雨が降って水分が掛からないようにヒーターはナイロン袋で覆うことにしました。

置き場所は、根がないのであまり空気が乾燥しきっている場所ではないが、昼夜に
  適度に通風が有る場所。  自分の場合は、1回の南側の壁に引っ付けて地面
  に直接ではなくて高さのある棚に置きました。 西日は影になって当たりませ
  んが朝日は8時ぐらいから当る場所です。朝日って成長にとても重要な気がし
  ます。 庭は、地面には土があり、植物や木が生えているので適度に湿度が保
  たれていると思います。


夜に呼吸をして葉や肌から湿気を吸うので、夜に霧吹きをする。根元にはあまりかからないよに十分に霧吹きをして朝には乾くように。  (おまじないとしてルートンを混ぜる。)


苗は温めないといけないので、黒色のプラスチックの鉢の植える。 鉢の大きさは
 大き過ぎないこと。 栄養のない土の方が発根成績が良いと書いてあるブログ
 があったので、私は赤玉+鹿沼=2:1 土の表面に黒の軽石(?)みたいなの
 を敷きました。

苗の元々の根があった部分を土の上に乗せ、鉢と苗を麻紐などで縛って固定。


苗を温める為にと、基本ですが、弱っている苗を直射日光には絶対に当てないこと。
私の場合は、葉から根元までにはティッシュペーパーを被せ(霧吹きの湿気が残りやすいように)、更にその上に寒冷紗白1枚を被せ、その上に黒の寒冷紗を1枚被せました。 黒と白の寒冷紗は様子を見て、どちらか1枚を減らすかもしれません。


葉は何枚も出ていて、機能しそうなぐらいな元気な葉ですが、
葉からの水分の蒸発を防止するために、葉を減らす方法をやっている人がいましたけど、葉は水分を出しますけど、吸うこともできると思うんですよね。だから、私の場合は葉はそのままに放置しております。


  現地球って、日本産の実生苗と成長リズムが逆転している場合が多いようです。日本の秋がマダガスカルの春と同じなんですって。だから、日本産の実生だと、これからの季節が春なのでパキポが休眠から覚めて活動する時期になりますけど、
現地球は根が有る苗であっても休眠に入ってしまい動かないことがあるとかって。
「今が春だよ~。」って苗に気が付いてもらわないといけないんです。

キーポイントは湿気と温度でしょうか。  

もう少し気温が高くなって湿度も上がって、ベランダに置いても鉢がしっかり温まり空気が乾きすぎではなくなったらベランダに移動させようかと思っています。
今は、乾燥し過ぎですから1階の庭に置きます。

メセンの発根管理と同じなのかな??と思ったり。
水を与えてから、土の表面が乾いたら3日待って土表面をしっかり乾かし、再び潅水を繰り返す管理にしようかとも思ってます。 霧吹きも続けながら。

上手くいけば秋ごろに発根予定です。

上手く発根できたら追記で報告いたしますが、次の報告なければ失敗したということですー



・・・どうしても「パキポ」じゃなくて「パピポ」とか、「パキポペディウム」と言ってしまうんですよね。