こんにちは、本日のテーマは
「過剰なサービスをしてないかを見直す」になります

このブログを読んでくださったケアマネージャーさま、あるいはケアマネになろうかどうか考えている方、その他介護に興味がある方が1度は耳にしたことがあると思いますが、過剰な介護をしてないかどうか、その利用者様の自立心、自律心を尊重しないでお世話しすぎてないか、ということを考えることが重要です。

これは利用者様の自立、自律を尊重すると言う視点からはもちろん、定時で帰る、効率的な仕事を行うという点からも大切な視点になります。

私は旅行が好きで、海外にも行くことがありますが、いつも一番に感じさせられることは、良くも悪くも日本のサービスは過剰だということです。もちろんいい意味で言えばおもてなしの気持ちがあるということになります。

しかし、デメリットの視点だと、シンプルなサービスを求める人や、必要以上のサービスを求めない代わりに料金を抑えたい人、自分のやりたいようにしたい人、にとってはおもてなしという名の過剰なサービスはいらない場合もあるということです。

私は、サービス業全般についての専門家でもなんでもないので詳しいことは専門家のサイトや著書などを読んでいただきたいですが、このおもてなしが過ぎることが日本の生産性を低下させるのではないかという指摘があります。

例えば、日本製の車のコックピット周り、スマホ、パソコン、テレビやエアコンなどの家電のリモコンのボタンなど、ほとんど使わないような、こんな機能使うかな、というものが多いな、と外国から帰ってくるたびに思います。

お菓子などのパッケージも素敵なかわいらしいものが多いため、日本旅行に来た外国人が、お菓子を友人知人にお土産にしようと、たくさん持って帰るそうです。そのお菓子が美味しいこともあるのでしょうが、そのお菓子の中身の美味しさよりも母国にはないパッケージの美しさが、珍しいので、お土産にされる方が多いというのです。

介護サービスは、世界一の高齢化の中、財源は限られ、待遇は全業界中最低レベルで、人手もほんとに足りてません。

この状況下では、今まで日本人が大切にしてきた価値観を見直してでも、仕事を効率化しなくては、崩壊します。

私達ケアマネ業務で言えば、役所に行けば自分で申請出来るかもしれないのに、本人や家族のために手続きを代行してあげたり、休み中でも夜間でも、自分の携帯に連絡が来たら対応してあげたり(24時間対応の事業者は別ですが)、治療もリハビリも必要ない!と頑なに拒否しているのに、無理にサービスを利用させようと促したりしてはいないでしょうか?

このブログは「クレイジー」なくらい、効率的な仕事をして、定時で帰るための話しをするブログなので、あえてクレイジーだと思われることをはっきり言います。

自分や自分の親のことなのですから、自分たちで行政に申請できるのであれば、まずは自分たちでやっていただくことを説明する

ケアマネやサービス事業所が休みの時は、なにか緊急なことが起きたら、自分と家族で解決できるよう普段から話しておいたり、どうしても身よりもないし、お金もない人などは、生活保護の申請をした上で、訪問看護や訪問診療のサービスを利用して、24時間対応してくれる介護保険や医療サービスを利用して備えるよう説明する

リハビリをすれば、機能が維持できるかも知れないのに、そんなところに行くのは嫌だ!などとそれを拒否するのであれば、それは自己責任になることを説明する。またケアマネが仕事を放棄していた、と後でならないように、家族、行政の担当者などに相談と、説明を尽くしたことを伝えておく。

そしてこれらの事をしっかりと支援経過に記録しておき、裁判となってしまった時にも備えましょう。

世界一の高齢化社会を支えてきた医療、介護従事者にこれ以上負担を強いることは出来ません。この状況はさらに悪化することが確実です。

なんだかわかんないからケアマネさん、手続きやってよ(いや、なんとか自分で頑張るか、無理なら月1回来る息子さんに頼んでみてよ)

大事な会議があるので、私は親の受診に付き添えません。ケアマネさん受診できるよう手配お願いします(自分の親なんだから、親の容態の安定のための受診を優先してよ)

親は昔から頑固で僕たちの言うことなんか聞いてくれないからケアマネさんから、デイに行くの進めてください
(自分の親なんだから普段から家族で話しあっておけばよかったのに…)

ケアマネに甘えられた状況はもう終わったのです。このままだとケアマネになり手がいなくなります。AIケアマネが本当に実現するのであれば、ぜひ進めてください。本当にそれが実現するのであれば、日本にとっていいに決まっています。

実現すれば、ですが…。