シェーンブルン宮殿でのミュージカルエリザベート
ミュージカルやオペラやコンサートを見たいからヨーロッパに住みたい、と思うこと、もう50年。今では日本に住みながら映像で見れるようになった。シェーンブルン宮殿前での屋外コンサート「エリザベート」。簡単な舞台放置なのに、圧巻のミュージカルだった。エリザベートの「自分は自分のもの」という叫びを自分のことと感じる日本人女性はどのくらいいるのかなあ?世界一金持ちで権力を持った皇帝に心底愛されて、「お前は俺のもの」と言われて、反発するエリザベートに共感する女は?トートは別の国のプリンスなのではなく、死。自分を受け入れてくれる、いつでも自分を待ってくれているものは、エリザベートのように美しくなくてもみんな持っている。自分の死。(ミュージカルでのトートは歌唱力も姿形も圧倒的に美しい、酔いしれた)私は夫はもういないのに、やはり自分を縛るものはいっぱいある。そんなものから逃れて自由に放浪したいと思っても、結局逃避行に過ぎないのかなあ。しかし、私はエリザベートのように死を振り払う、強く生きていたい。それから、若い時のエリザベートより歳をとってからのエリザベートの方が美しいと思った。両者の歌唱力は歴然の差。それでだけでなく、顔の皺も厚みを帯びた体も、美しいと思った。この価値観も日本の女性には無いかなあ。