とある公園に、久し振りに行った。
私の幼い頃からあった木が、
あの頃よりも大きくなって存在していた。
ただただ、養分や水分を貰い、
光の射す方向に、手を伸ばしている。
私の生まれる前からずっと、
何も求めることなく、自然に生きているのだろう。
それは、木にとって、
生きる喜びなのかもしれない。
人間は、自然に生きる以外の喜びを、
いつから求め始めたのだろう。
もしかしたら、求める事をやめた時、
喜びはやってくるのかも知れない。
幼き頃から見ていた木に再会して、
得る喜びより、在る喜びの方が、偉大なのだと感じた。