2017/9/2土曜日
比較文明学会九州支部第61回研究会

西南学院大学百年館2階セミナー室にて開催された。

「文明研究・九州11号」刊行、会員に配布した。福岡の積文館と金文堂で9月下旬から定価1500円で発売される。

会費納入についてご案内した。年末迄に専用の振込用紙での振込をお願いした。
又学生会員の増加策の一環として、学部生は年会費無料、大学院生は半額の1000円とした。

来年度九州支部で開催予定のシンポジウム「王と文明」について参加者の意見を伺った。

福岡教育大学のH名誉教授から、2017/10/7土曜日に、福岡県岡垣町のサンリーアイで開催される「2017年九州・山口 星まつりin. OKAGAKI」の案内がなされた。サンリーアイでの講演会終了後、バスで岡垣町観光ステーションで星まつりイベントとして北斗七星の「水くみ」観望会、北緯33度で観賞出来るようだ。

1、九州国立博物館研究員のS氏から、「水中考古学の過去・現在・未来」にて報告がなされた。公海の深海での探査技術の進歩により様々な新発見があるようだ。沈没船の引き揚げについては引き揚げ後の保存管理の費用が莫大な点が研究する上での最大の課題らしい。費用以外でも沈没船の所有権の問題が複雑である点も引き揚げの大きな問題点であるようだ。
もう少し文明との関連性を交えて報告された方が分かりやすいと思われる。

2、佐賀大学名誉教授のT氏から「世界産業遺産登録はまだ終わっていない」について報告がなされた。佐賀の鍋島藩の鍋島直正の指示にて、蘭学の技術を学び、反射炉を製造した。西洋諸国からの防衛手段としての大砲製作には、我が国の在来工法の「たたら製鉄」では不可能であった為、外国人の技術援助なしに、鍋島藩の蘭学者の力によって在来知を基に3年の月日を要して反射炉を完成させた。西洋諸国特にポルトガル・オランダ・イギリスにとっては、日本の植民地化政策の妨げとなる大砲製造技術の習得には様々な妨害活動があった事は想像に難くない。

来年度のシンポジウム「王と文明」について、参加者からの様々な意見を伺ったが、天皇や王を権力者としての観点で論じている方が多かった。私の個人的な考えとしては、天皇は我が国固有の神社の最高司祭者として日本人の精神性の観点から論じることが最も正しい考え方だと思う。

研究会終了後、いつもの「じゃがいも」で懇親会で楽しく論議した。
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西南学院大学百年館
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西南学院大学百年館
2階セミナー室