ここでは **「中道政権が成立し、現実路線を進める際に、党派層(固定支持層)に対して何を我慢してもらい、何は我慢させてはいけないのか」**を、
感情論ではなく、政治の責任分担として私見で詳しく書きます。

核心はこれです。
痛みは不可避だが、痛みの配分を誤れば政権は必ず失敗する。


党派層に

我慢を求める痛み/求めてはいけない痛み(私見)


はじめに:なぜ「党派層」に話す必要があるのか

党派層とは、

  • 自民党支持層

  • 野党支持層

  • イデオロギー的に固まった支持者

つまり、政治に強い期待や信念を持つ人たちです。

中道政権が最初に直面する反発は、
実は無党派層ではなく、この党派層から来る

だから最初から、
何を我慢してもらい、何は守るのか
をはっきり線引きする必要があります。


Ⅰ.党派層に「我慢を求める痛み」

① 即効性のある「気持ちいい政策」を諦めてもらう

まず、これです。

  • 大幅減税

  • 恒久給付

  • 派手なバラマキ

  • 一気に結果が出る幻想

これらは、
支持層を喜ばせるが、国を壊す政策です。

党派層には、こう伝える必要があります。

今回は「勝ったご褒美」はない。
その代わり、破綻は避ける。

これは、かなり辛い要求です。
しかし、ここを避けるとすべてが崩れる


② 「自分たちの正しさ」が政策にならないことを受け入れてもらう

党派層は、必ずこう言います。

  • 我々の主張こそ正しい

  • なぜ全部やらない

  • なぜ妥協する

中道政権は、ここで一線を引く必要がある。

正しさと、実行可能性は別だ。

  • 理念は尊重する

  • だが、政策は折衷する

👉 これは思想的には苦痛
だが、国家運営には不可欠。


③ 「一時的な不満」を引き受けてもらう

具体的には、

  • 利上げによる住宅ローン負担増

  • 株価調整による資産評価の低下

  • 円高による輸出企業の利益圧迫

これらは避けられません。

党派層、特に経済に関心の高い層には、
短期的な不満を受け入れてもらう必要がある


④ 政策スピードが遅いことを許してもらう

中道政権の改革は、遅く見えます。

  • 一気に変えない

  • 小さく進める

  • 修正を挟む

党派層は、これを
「腰砕け」「裏切り」と感じやすい。

しかし、

👉 速さより、戻らないことを優先する

この我慢は、必須です。


Ⅱ.党派層に「我慢を求めてはいけない痛み」

ここを間違えると、
政権は倫理的に破綻します。


① 生活の基礎を壊す痛み

絶対に守るべき線は、ここです。

  • 食べる

  • 暖を取る

  • 住む

  • 医療を受ける

これらを脅かす政策は、
どんな理念でも正当化できない。

  • エネルギー価格の急騰放置

  • 医療・介護の切り捨て

  • 低所得層への無配慮な緊縮

👉 これは「改革」ではなく「放棄」。

党派層であっても、
ここは我慢させてはいけない


② 説明なき痛み

痛みそのものより、
人が耐えられないのはこれです。

  • なぜ必要なのか分からない

  • いつ終わるのか分からない

  • 誰が責任を取るのか分からない

説明のない痛みは、
裏切りとして受け取られる

中道政権は、

  • 数字で説明

  • 期限を明示

  • 修正条件を提示

これを怠ってはいけない。


③ 「弱い立場に集中する痛み」

党派層の中には、

  • 声の大きい支持者

  • 組織化された集団

がいます。

一方で、

  • 非正規

  • 単身高齢者

  • 子育て世帯

は声が小さい。

👉 痛みが弱者に集中する政策は、
道徳的にも政治的にも失敗


④ 「自分たちだけが得をしていない」という感覚

党派層が最も怒るのは、

なぜ我慢しているのに、
あの人たちは守られているのか

だから、

  • 特定業界だけの優遇

  • 不透明な補助金

  • 身内だけの例外

は厳禁。

👉 公平感が崩れた瞬間、支持は崩壊する


Ⅲ.党派層にどう語るべきか(私見)

中道政権が党派層に言うべき言葉は、これです。

今回は、
あなたたちの「全部の夢」を叶えない。
しかし、
あなたたちの「生活」は守る。

そして、こう続ける。

我慢を求めるが、
放置はしない。
妥協はするが、
逃げはしない。


最終結論(私見)

党派層に我慢を求めるのは、
政策のためではない。
民主主義を壊さないためだ。

  • 我慢してもらう痛み
    → スピード・即効性・快感

  • 守るべき痛み
    → 生活・尊厳・説明・公平

この線引きができたとき、
中道政権は初めて
**「誰のものでもない政権」**になる。

それは、
誰にも完全には愛されないが、
国を壊さない政権です。

そして今の日本には、
それが必要です。