たけうち忍です。東日本大震災から間もなく8か月が経とうとしています。この間、トルコ地震やタイでの大洪水など、世界各地で自然災害が猛威を振るっています。

 そんな中、私は11月5日に行われた「津波防災の日シンポジウム2011」に参加しました。

 3月の東日本大震災を受けて、国において6月に「津波対策の推進に関する法律」が制定されました。そして、16条からなるこの法律の第15条に、11月5日を津波防災の日と定め、広く津波対策についての理解と関心を深めていくことが盛り込まれました。

 何故11月5日なのかについては、1854年11月5日(旧暦)に発生した安政南海地震で和歌山県広川町を津波が襲った際、稲束を積み重ねた稲むらに火をつけて村人を誘導し、救った「稲むらの火」の故事にちなみ決定されたとの事です。

 シンポジウムでは、はじめに同時開催されている和歌山県の会場からスクリーンを通じてのあいさつに続き、語り部の平野啓子さんから「稲むらの火」の語りが行われました。

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 続いて、東日本大震災で、小中学生のほぼ全員が無事に避難した「釜石の奇跡」について釜石東中学校の斉藤教諭から避難状況等についての報告があり、釜石で津波防災教育を指導した群馬大学大学院の片田教授から基調講演がありました。以前ゆうぽうとでの会合で話を伺いましたが、改めて子どもたちへの防災教育の重要性を痛感しました。

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 最後に、危機管理アドバイザーの国崎信江氏のコーディネートにより、京都大学防災研究所巨大災害研究センター教授の林春男氏、福島県のビックパレットふくしま館長の渡邉日出夫氏を加えて5名のパネリストによるパネルディスカッションで幕を閉じました。来場者の質問に対しても丁寧に答えて頂くなど大変に有意義なシンポジウムとなりました。

 今回が初めてのシンポジウムとなりましたが、今回の津波被害など大震災からの教訓を生かすためにも来年以降の定期的な開催を切望いたします。

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