久々に長文のブログを更新したいと思います。
美浦の二ノ宮調教師の引退の発表がありましたので、
私の大好きな先生とのエピソードを勝手ながら振り返らせていただきます。
初めて美浦へ行ったときのこと。
ちらほらと周りから
二ノ宮調教師についてのお話を聞かされました。
まず第一に、偉大な先生であること。
そして、競馬の知識が無いリポーターに対しては厳しい先生なので
むやみやたらに話しかけてはいけない、との事。(後日、先生の奥さまからも、どれだけ先生が厳しかったかエピソードを聞かせて頂きました!笑)
しかし、毎週二ノ宮調教師を目にする度に
競馬を知りたい、勉強したい!と言う姿勢を きっと大切にして下さる方なのだろうと、
馬を見る時の先生の優しい暖かい眼差しを見て感じた私は
むやみやたらに?笑
挨拶し続け、勉強の為に、先生の囲み取材をこっそり聞きに行っていました。
そんなある日のことです。
ーあんた、夏競馬は北海道には行くのかい?
と、先生の方から声を掛けてくださった事をきっかけに
もっとちゃんと勉強しなさい!と先生のスパルタ教育が始まりました。
馬の病気についての本を用意してくださったり
ーあんたは英語が話せるから
せっかくなら英語で競馬用語を勉強しておきなさい
役に立つ事があるから
と、英語の宿題を出してくださったり
跨いではならぬ、
と言われていた二ノ宮厩舎(モデル厩舎)に呼んでいただき、
海外競馬についても色々教えて頂けるようになりました。
もうこの時点で皆さんはお分かりだと思いますが、
先生は言葉は厳しくても
本物の 愛 がある人でした。
それは二ノ宮厩舎のスタッフの方たちも口を揃えておっしゃっていた事です。
そして、しっかりと 人の 姿勢 を見て、全力で応援してくださる人でした。
時が経ち、トレセンリポーターを卒業する事を告げに行ったときの事です。
―先生、実は私 今年で卒業なんです(この時点で半泣き)
一瞬固まった先生は
―来週家へ来なさい。
とご自宅へ招待してくださいました。
なんと 二ノ宮調教師と先生の奥様、ご夫妻で
送別会を開いてくださったのです。
その時初めて
―これからも あんたは 同じく 馬を好きな友達だから。
と言って下さいました。
すっごくすっごく!!
大切な大切な思い出です。
最後の方は、しま子 とあだ名で呼んでくださったのも嬉しい思い出だったな(>_<)❤
ご体調ですから、仕方がないとは言え、
馬にも人にも不器用ながらに愛に溢れている二ノ宮先生がお辞めになるのは
本当に残念ですが
先生が現役時代に出逢えたこと
私の競馬ライフにおいての財産でした。
本当にありがとうございました。
先生
お疲れ様でした。