7/17週の日経平均の動きを見ると、日銀の正常化を織り込みと後退を反映するかのような動きでした。日本が、持続的なインフレ&金利正常化を目指すには、現時点でマイナス金利解除は早急と思います。マイナス金利解除の観測が転換し、円安&安値を拾う動きになったのだろうと思います。その一環で、自動車関連銘柄が上昇したのか。

 

 一方で、TSMCやサムソンの大幅減益発表から、半導体銘柄が大きく下げました。ブロック経済化、中国の景気減退、スマホ等の需要一巡から供給過多の状態と思います。NECやパナソニックはソシオを良いところで売ったなと思いますw 

 

(考察:半導体銘柄と自動車関連銘柄の関係)

 

 国内主力のカーメーカは生産台数を大幅に回復してます。ここ数年、生産台数が減少した要因は、①コロナのロックダウンによるライン停止 ②半導体メーカ等の部品メーカが生産落とした影響を大きく受けた、と思います。②ですが、自動車に適用する半導体はスマホに比べてボリュームが低い上、最先端ではなく使い古されたラインです。つまりは、利益率が低いラインです(自動運転が普及すれば変わると思います)。

 

 半導体メーカが生産ラインをフル稼働出来ないなら、利益率が低い自動車向けは後回しになり、結果的に車の生産台数は減ります。半導体の需要が減退すると、自動車向けの生産が上向き、車の生産台数も回復します。つまり、ここ数年のコロナにより半導体の供給が崩れた影響が半導体と自動車の相関関係として生まれたと推測します。

 

 ここ数年が異常だった訳ですが、今度は米中対立による影響から、中国への半導体供給が大きく減少すると、スマホやEV車の市場に大きく影響しそうですね。appleやteslaへの影響は避けられないかなと思います。

 

 米国経済は強弱が混在してます。FRBはインフレを冷やすために腐心してますが、今後米国のインフレは、米国内というより中国への供給が減ることから、インフレが落ち着き、景気減退に向かう可能性もありだろうと思います。