主屋の奥に竹の貯蔵蔵があります。

酒蔵や米蔵に似た、市内には現存の少ない、76.61㎡の大きな蔵です。

 

天明5年1785年に別地で建築され、文政2年(1862年)今の場所に移築しました。(2階の土戸内側に天明5年の墨書きあり)

竹問屋時代の竹材の倉庫でした。

老朽化が酷くて、このつっかえ棒(ジャッキ)を取ると、大地震の時に崩壊のおそれがあるそうです

と言っても、蔵が壊れるわけではなく、手前の門構えのみ。

会津でこの門構えがあることが珍しいそうですが、なくても蔵としては、問題はありません。

ただ、これを取ってしまうのにも数百万円、作り替えるのにはその数倍(高級車1台分)かかるそうです。

ただ、ジャッキのある場所も車いすで通ることができる通路を作りたいので、このままでも問題が…。

 

蔵の中には、今でも大量の竹。

江戸時代から、昭和初期まで竹を運んでいた、荷車もあります。

ここをきれいにして、資料館にしたい。

でも…、本格的に直すと1億円近いかもしれません。

きれいに修復するのではなくて、この古さを活かしたい。

片づけて、掃除して、残っている竹をフェンスにしたりなど、いろいろ使用したいと考えています。

できる限り、お金をかけずに今のままの形で活かせる方法を考えています。

 

すぐに公開は無理でも、ボランティアの方々の手をお借りして、きれいに片付け、竹藤に残された数々の古い品を展示したり、会津の歴史と会津商人の関りがわかるような、こどもでも楽しめるような資料館にしたいと夢見ています。

 

でも、蔵の前だけではなく、裏から見ても老朽化の問題は山積みでした…。

竹藤だけで、みる、食べる、買うの3つを楽しめるスペースを作りたいと思ったけど...。

この蔵にかけられる資金がなく、あとの話になりそうです。

 

ちなみにこの屋根は、何度も何度も修復しています。

会津の中心にあり、隣とも近距離の為、落雪の問題があり、修復しました。

もうひとつある隣の蔵と屋根を一体化させてあります。

 

店から、かなり奥に位置することと、町の中心にあるため、隣との距離が近いので蔵を利用するためには、消火栓も必要になります。消火栓だけでも300万円~500万円必要なのだとか...。

 

この蔵を利用できる日が来るのでしょうか?

いずれにしても、きれいにして残れた、大量の品をここに保管、展示しておくつもりです。