仕出し屋の正月
最近、実家帰ってないな…
(両親の姿を回想)
…正月には帰るか
…何か持っていこうかな
何かいいものないかな
(ラップトップを開く)
お、これいいな
(画面を見ながらニコニコ)
これもっていったら、びっくりするだろうな。
……正月。
(どーんと風呂敷包みをプレゼント)
ただいまー
「わあ、どうしたのこれ!? すごーい。豪華ね!」
博多久松のおせち
Gigazine(http://gigazine.net/)の広告より。
我が家では、おせちは気合いを入れて完全自作する。そのため正月用の折り詰めを買う感覚はない。このバナー広告で初めて商品の需要パターンが見えてきたが、それでも何となく不自然だ。
久しぶりに帰ってくる息子のために、両親が気合いを入れておせちを用意していたらどうするのだ。食品が入っている重箱を長距離持って帰るのは、衛生上問題はないのか。そもそも重いでしょう、それ。等々、疑問が湧いてくる。
と言うわけで冷やかしクリック(http://www.rakuten.co.jp/hisamatsu/890438/)
ふむふむ、なるほど、そうなのか、などなど、先の疑問が解決しないまでも、何となくわかった。主婦だって正月はゆっくりしたいと言う論理は、おせちが「男の料理」である我が家には通用しないものの、極めて理にかなった主張である。仕出しのおせち折り詰めには明らかに需要があるのだ。
気になったのは店長の松田さんだ。仕出しおせちの広告をGigazineに打つなんてなかなか思いつかない。ちょっとギークが入っているのかな。写真を見る限り30代半ばぐらい、年末は忙しいんだろうな。
*****
妹:ねえパパ、今日は何して遊ぼうか?
父:ごめんね、パパ会社なんだ。
妹:日曜日だよ、パパ。
父:……
妹:つまんないの
姉:お父さん、お帰りなさい。
父:ただいま。まだ起きていたのか。
姉:うん、話があるから。
父:どんな話?
姉:あのね、……
父:……
姉:ねえ、聞いてる?
父:……あ、ごめん。それで?
姉:わかってる、疲れているもんね。元気なときに聞いてね。
妻:最近寝言が多いね。昨日も言ってたよ。
夫:どんなことしゃべってた?
妻:いくらがどうの海老がこうの、だいたい魚介類のこと。
夫:きっと仕事の夢を見ていたんだ。
妻:気を張り過ぎよ。今度の週末はゆっくりできるの?
夫:今が正念場なんだ。正月までは休めない。
……正月。
リビングルームにあるテーブルの上には、博多久松謹製の「千代」が鎮座している。松田が精魂込めて作り上げた逸品だ。一つの仕事をやり遂げた爽快感が、松田にとっての正月らしさなのだ。
姉:おはよう、じゃなくて、おめでとうございます。
妹:おめでとうございます。えへへ、間違えなかったよ。
姉:こら!
妹:ねえパパ、何して遊ぼうか。
父:その前におせちを食べようよ。
姉:あ、これ?
蓋を開けようとする姉を妻がたしなめる。
妻:ちょっと待ちなさい。それよりお雑煮を運ぶの手伝って。
姉:はあい。
妹:何がいいかな、福笑いもすごろくもあるよ。
父:そうだな、両方ともやろうか。
妹:やったー
妻:仕度できたよ。朝ご飯にしましょう。
姉:朝ご飯じゃなくて、「お・せ・ち」でしょ。お母さん。
妻:そうね。「おせち」にしましょう。
妻は重箱を開けようとしたが、松田の顔を見て手を戻した。
妻:これ、開けて。
娘たちの目が重箱に注がれる。期待に満ちた視線だ。松田が恭しく蓋を外すと、歓声が漏れた。
娘:わぁ、すごーい。
妻:美味しそうね。
金箔の照り返しで、娘たちの笑顔が黄色く色づいている。感無量だ、この笑顔のために頑張ってきたのだから。
姉:これ、お父さんの会社で作ったの?
父:そうだよ。何千個も作ったんだ。
妹:みーんな、今日食べるんだよね。
そう、何千という家族がたったいま重箱を開いている。正月を重んずるこの国の人のために、一年で最初に口にする物を一つ一つ吟味して磨き上げてきた。笑顔はうちの娘だけではないのだ。生産した一つ一つの重箱に、それぞれの笑顔が存在している。なんと幸せなことだろう。
松田は目頭を押さえずにはいられなかった。
姉:お父さん、どうしたの?
*****
くー、かっこいいぞ松田。
(呼び捨て失礼)
(両親の姿を回想)
…正月には帰るか
…何か持っていこうかな
何かいいものないかな
(ラップトップを開く)
お、これいいな
(画面を見ながらニコニコ)
これもっていったら、びっくりするだろうな。
……正月。
(どーんと風呂敷包みをプレゼント)
ただいまー
「わあ、どうしたのこれ!? すごーい。豪華ね!」
博多久松のおせち
Gigazine(http://gigazine.net/)の広告より。
我が家では、おせちは気合いを入れて完全自作する。そのため正月用の折り詰めを買う感覚はない。このバナー広告で初めて商品の需要パターンが見えてきたが、それでも何となく不自然だ。
久しぶりに帰ってくる息子のために、両親が気合いを入れておせちを用意していたらどうするのだ。食品が入っている重箱を長距離持って帰るのは、衛生上問題はないのか。そもそも重いでしょう、それ。等々、疑問が湧いてくる。
と言うわけで冷やかしクリック(http://www.rakuten.co.jp/hisamatsu/890438/)
ふむふむ、なるほど、そうなのか、などなど、先の疑問が解決しないまでも、何となくわかった。主婦だって正月はゆっくりしたいと言う論理は、おせちが「男の料理」である我が家には通用しないものの、極めて理にかなった主張である。仕出しのおせち折り詰めには明らかに需要があるのだ。
気になったのは店長の松田さんだ。仕出しおせちの広告をGigazineに打つなんてなかなか思いつかない。ちょっとギークが入っているのかな。写真を見る限り30代半ばぐらい、年末は忙しいんだろうな。
*****
妹:ねえパパ、今日は何して遊ぼうか?
父:ごめんね、パパ会社なんだ。
妹:日曜日だよ、パパ。
父:……
妹:つまんないの
姉:お父さん、お帰りなさい。
父:ただいま。まだ起きていたのか。
姉:うん、話があるから。
父:どんな話?
姉:あのね、……
父:……
姉:ねえ、聞いてる?
父:……あ、ごめん。それで?
姉:わかってる、疲れているもんね。元気なときに聞いてね。
妻:最近寝言が多いね。昨日も言ってたよ。
夫:どんなことしゃべってた?
妻:いくらがどうの海老がこうの、だいたい魚介類のこと。
夫:きっと仕事の夢を見ていたんだ。
妻:気を張り過ぎよ。今度の週末はゆっくりできるの?
夫:今が正念場なんだ。正月までは休めない。
……正月。
リビングルームにあるテーブルの上には、博多久松謹製の「千代」が鎮座している。松田が精魂込めて作り上げた逸品だ。一つの仕事をやり遂げた爽快感が、松田にとっての正月らしさなのだ。
姉:おはよう、じゃなくて、おめでとうございます。
妹:おめでとうございます。えへへ、間違えなかったよ。
姉:こら!
妹:ねえパパ、何して遊ぼうか。
父:その前におせちを食べようよ。
姉:あ、これ?
蓋を開けようとする姉を妻がたしなめる。
妻:ちょっと待ちなさい。それよりお雑煮を運ぶの手伝って。
姉:はあい。
妹:何がいいかな、福笑いもすごろくもあるよ。
父:そうだな、両方ともやろうか。
妹:やったー
妻:仕度できたよ。朝ご飯にしましょう。
姉:朝ご飯じゃなくて、「お・せ・ち」でしょ。お母さん。
妻:そうね。「おせち」にしましょう。
妻は重箱を開けようとしたが、松田の顔を見て手を戻した。
妻:これ、開けて。
娘たちの目が重箱に注がれる。期待に満ちた視線だ。松田が恭しく蓋を外すと、歓声が漏れた。
娘:わぁ、すごーい。
妻:美味しそうね。
金箔の照り返しで、娘たちの笑顔が黄色く色づいている。感無量だ、この笑顔のために頑張ってきたのだから。
姉:これ、お父さんの会社で作ったの?
父:そうだよ。何千個も作ったんだ。
妹:みーんな、今日食べるんだよね。
そう、何千という家族がたったいま重箱を開いている。正月を重んずるこの国の人のために、一年で最初に口にする物を一つ一つ吟味して磨き上げてきた。笑顔はうちの娘だけではないのだ。生産した一つ一つの重箱に、それぞれの笑顔が存在している。なんと幸せなことだろう。
松田は目頭を押さえずにはいられなかった。
姉:お父さん、どうしたの?
*****
くー、かっこいいぞ松田。
(呼び捨て失礼)
次いこう、次
昨日の日記を読み返して、自分の考えの浅さに辟易した。ここで更迭論を出すべきでは無かったと反省している。
選手も監督も、昨日が疲労のピークだったのだ。試合内容は厳しく問いただすべきだが、進退問に言及するには視野が狭まりすぎていた。
谷口が積極的で安心した。あの一点は、何よりもタニが決めたことに意味がある。
墜落して九死に一生を得た戦闘機のパイロットは、その後すぐに飛ぶと言う。時間を置くと手に負えないほど恐怖心が膨らんでしまうのだ。
失敗したならすぐに再開する、結果を出す。タニがやった通りである。
チーム全体でも同じ。トラウマが付く前に、次のトライと成功を。
この時期に再編を考える余裕はないのだ。
選手も監督も、昨日が疲労のピークだったのだ。試合内容は厳しく問いただすべきだが、進退問に言及するには視野が狭まりすぎていた。
谷口が積極的で安心した。あの一点は、何よりもタニが決めたことに意味がある。
墜落して九死に一生を得た戦闘機のパイロットは、その後すぐに飛ぶと言う。時間を置くと手に負えないほど恐怖心が膨らんでしまうのだ。
失敗したならすぐに再開する、結果を出す。タニがやった通りである。
チーム全体でも同じ。トラウマが付く前に、次のトライと成功を。
この時期に再編を考える余裕はないのだ。
1/6
妻実家で目覚めた朝。調子が悪く咳が止まらない。仕事の妻を送り出し、薬を貰い午前中は寝ていた。ますおさんにあるまじき態度だが、仕方がない。
ガス屋さんが来たとの知らせで美紀に起こされる。緊急通報で来たとのこと。ただごとではない。「ガスストーブをつけっ放しで出て来たので、心配だから止めて欲しい」という連絡があったらしい。ガスストーブは使っていないので
ガス屋さんが来たとの知らせで美紀に起こされる。緊急通報で来たとのこと。ただごとではない。「ガスストーブをつけっ放しで出て来たので、心配だから止めて欲しい」という連絡があったらしい。ガスストーブは使っていないので
まだ終戦じゃない
天皇杯優勝ですでにACL出場権を持っている浦和がリーグ優勝した場合、リーグ戦2位チームに出場権がまわる見通しらしいのだ。まだ終戦ではない。最後までモチベーションを保つネタがあることに感謝。
勝ったが…
酷い体たらくの二失点目。魂が抜けたような後半。勝利の高揚感は皆無だった。やけ酒に近い生ビールを飲み、いま家路についた。
交代が遅い。10分遅い。こういう暑い時期は特に、足が止まる前に交代させる必要があると思う。それにせっかくの交代枠を時間稼ぎに使うのは勿体ない。後少しの余裕があったならば、クロと原田のモチベーションも変わっていた筈だ。
交代が遅い。10分遅い。こういう暑い時期は特に、足が止まる前に交代させる必要があると思う。それにせっかくの交代枠を時間稼ぎに使うのは勿体ない。後少しの余裕があったならば、クロと原田のモチベーションも変わっていた筈だ。
時計
時計店で子供へのおみやげファイブ
のバンドを直して貰った。ついでに祖父に貰ったオメガのバンドも交換した。シーマスター、数年ぶりに現役復帰だ。
店員は「この頃のオメガは、ハーフロータータイプの自動巻きなんです。ショックアブソーバーの振動が楽しいですね。」と、マニアモードに入っている。こちらも嫌いじゃないからいろいろ尋ねると、「もう正規ルートでオーバーホール出来ないかもしれません。」との話。所謂アンティークだ。縁がないと思っていた骨董品の世界 に、足が滑り込んでしまったようだ。
ちょっと調べたらちょっと深みにはまった。手が届かないブランドに手が届きそうなプライスタグ。妻子持ちにとって、少々危険な気持ちになってきた。古いモデルはデザインがしっとりしたものが多く、現行品のように強い自己主張をしないところも魅力だ。実際、初めてロレックスが欲しくなった。
店員は「この頃のオメガは、ハーフロータータイプの自動巻きなんです。ショックアブソーバーの振動が楽しいですね。」と、マニアモードに入っている。こちらも嫌いじゃないからいろいろ尋ねると、「もう正規ルートでオーバーホール出来ないかもしれません。」との話。所謂アンティークだ。縁がないと思っていた骨董品の世界 に、足が滑り込んでしまったようだ。
ちょっと調べたらちょっと深みにはまった。手が届かないブランドに手が届きそうなプライスタグ。妻子持ちにとって、少々危険な気持ちになってきた。古いモデルはデザインがしっとりしたものが多く、現行品のように強い自己主張をしないところも魅力だ。実際、初めてロレックスが欲しくなった。






