農林水産省は、介護食品を幅広く普及させるため
介護食品の新しい愛称:「スマイルケア食」を
発表しました。


介護食品とは噛む、飲み込むなど
食べる力が落ちた高齢者向けの食品の総称ですが
「介護食品」という名称から抵抗をもつ方も多かったため、
笑顔でケア(介護、自助を含む)する
という親しみやすさからこの愛称が選定されました。


日本はご存じの通り高齢化の加速国で
今や国民の4人に1人がお年寄り。
12年後の2026年には3人に1人が
65歳以上になるといいますから、他人事ではいられません。

※以下もご参照ください。過去に取り上げた記事です。

10月18日「人口急減に歯止めを:これからの自治体に求められること」(市政・議会)http://ameblo.jp/taketoshi-nakamura/entry-11940883449.html


食事が思うようにとれないと栄養不足で
免疫機能が落ち、病気にかかりやすくなる恐れがあります。
運動や認知機能が低下する場合もあります。
しかし、食事をする楽しみはずっと持ち続けたいものです。


以前はミキサーでドロドロにした
離乳食のような品が多かったのですが
最近はちらし寿司やハンバーグなど
見た目も香りも味も普通なのに
電子レンジで加熱すればスプーンで簡単につぶせたり
口に含むととろけたりするおかずも出ています。



               ※イーエヌ大塚製薬(株)製牛肉の赤ワイン煮


とはいえ、少量でも栄養豊富なスマイルケア食
全部自宅で手作りするのはかなりの手間が必要です。
まして高齢化社会では老老介護が当たり前になりますから
温めたり味付けしたりと、
ひと手間かけるだけで済む食品は重宝でしょう。


スマイルケア食の市場規模は現在1,000億円程度ですが、
在宅療養をしている高齢者の7割以上が「低栄養状態」
という医療機関の調査結果もあり
潜在需要は2兆8,000億円と試算されています。


スマイルケア食は全体の8割が医療・老人福祉施設向けの
専用販売で残り2割が通信販売ですので
スーパーやコンビニエンスストアでの取り扱いは
ほんの一部にとどまっています。


当面の課題は小売業者の認知度を高めることです
普及が進めば他の食品より高めの値段も下がります


八千代市内には食品工場も多く
八千代産のスマイルケア食の市場投入と
認知度の向上に寄与することが期待されます。


八千代市内の優良企業に対する税制優遇や
自家水道システム(による下水道料金の減免申請の
条例化)など私の政策だけでも八千代市として企業を支援する
手立てはたくさんあります。


こうした政策により、地域経済の活性化、さらには税収増
にもつながります。


地域と企業の協調によって
今後、高齢化社会をしっかり支えていく仕組み作りに率先して
取り組んでいきたいと強く思います。