今年7月28日に秋葉市長が八千代市の財政の立て直し方針:
「財政リスク回避戦略2014キックオフ」
を発表しましたが、これに関連し
市民から「公用車の管理をBPO化できないか」
と質問を受けましたので私の考えをシェア致します。


八千代市では8月22日現在、合計216台の車両を公用として運用しています。




車両を維持・管理する業務は、車両の手配から各種税金の支払い、
車両保険の締結などの他に車検の期日管理や故障時の修理手配、
安全対策など多岐にわたります。

しかも、現在は所有する部署(11部局)毎に
車両を管理しているので、それぞれバラバラに
複雑な業務を行っている結果、
市としての資金計画やコスト管理が全体として見えにくいのです。


そこで、BPO(Business Process Outsourcing、管理業務の外部委託)を
実施すれば、外部で車両維持・管理業務を一元管理することになり、
市の人的、資金的な負担を大きく低減できます。


また、最適な車両マネジメント体制
(車両によって購入からリースに切り替え、適切な契約期間に移行等)
を構築することで明確かつ包括的なコスト把握が可能で、
市の資金計画に寄与することが期待されます。


このような高度なコスト管理手法は、既に
グローバル企業でイノベーションを生み出す源泉として立証されています。

しかし、ここでネックとなるのは適切なBPO業者を選定するプロセスです。
業者の選定には、公正な入札制度という原則はもちろんですが


1.八千代市が抱えている車両管理業務の問題を理解・整理し、
業者に『市が求める要件』を明確に伝え、業者に
『市にとって技術・品質・納期・コストの全分野で最適な解決策』
を提案させる能力

2.業者を適切に評価する能力

の2つの能力が求められます。


市民が期待するような高度なコスト管理は業者の選定結果に直結します。
特に、業者の信頼度や対応力はソーシングの経験が浅いと評価が難しく
外部からソーシングのプロフェッショナルに来て頂かないと
期待される結果は導けない、と私はみています。


加えて、ドラスティックな業務変革は既存組織の中で受け入れられにくい、
という側面があります。
市の職員をひとつにまとめるのは容易ではありません。

我々、市議会議員が市民と現場(市職員)の間に入り
これらの課題に少しずつでも確実にチャレンジしていくことが大事だと思います。