『竹取物語の謎を「うら」読みで解く』 since 2013 ~ Weekly KAGUYA
☆ ざっくりと このブログをご理解いただくために
竹取物語 あらすじ *
「うら」読みとは? *
☆ 登場人物の名前から解く
竹取物語の登場人物、名前一覧 *
かぐや姫は、なぜかぐやという名前か 考察 *
かぐや姫はアマテラスに対応 *
☆ 竹取物語と陰陽五行説
ぜひ、応援お願いします。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆前回まで
かぐや姫が月を見て嘆いた7月15日→お盆→供物の瓜→瓜時・瓜州→瓜州(敦煌)の陽関・玉門関→陽関が出てくる漢詩→月を見て嘆く情景という連想で、ここまで来ました。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆
漢詩では、月が遠く離れた大事な人を想う情景によく現れます。
有名なものをご紹介しますと、唐の白楽天(白居易)に「八月十五日の夜、禁中に独り直いし、月に対して元九を憶う」という漢詩があります。
白楽天が、玄宗皇帝時代の役所で夜勤中、東に左遷された元九という友を思い出して詠んだもの。
その夜は、まさに、かぐや姫が昇天する8月15日です。
…
三五夜中新月色 さんごやちゅう、しんげつのいろ
二千里外故人心 にせんりがい、こじんのこころ
(出たばかりの十五夜の月を、二千里のかなたで見る友の心よ)
…
というフレーズが特に有名で、源氏物語でも登場します。
…画像:Pixabay様よりロイヤリティーフリーの写真をお借りしました…
そもそも、白楽天は、玄宗と楊貴妃の愛を「比翼の鳥・連理の枝」と詠った「長恨歌 *」の作者でもありました。またもや、楊貴妃と連想がつながります。
また、月をみて遠くの人を想う漢詩に、玉門関が出てくるものがあります。それは… ☪
● お読みいただき、ありがとうございます。
● ぜひ、応援クリックお願いします
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆ 次回 ☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚* ☆
玉門関の漢詩を。
参考文献:
片桐洋一、他(校注・訳)
『竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語 日本古典文学全集8』小学館、1972年。
野口元大(校訂)『竹取物語 新潮日本古典集成 第26回』新潮社、1979年。
大野晋、他(編)『岩波古語辞典』岩波書店、1974年。
戸川芳郎(監修)佐藤進・濱口富士雄(編者)『全訳 漢辞海 第三版』三省堂、2011年。
山中裕『平安朝の年中行事』塙書房、1972年。
松枝茂夫(編)『中国名詩選(下)』ワイド版岩波文庫、1991年。
にほんブログ村