脛骨列形成不全の手術内容と術後の苦しみ | 3人子育てブログ

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2014年7月 ブログスタート!
人見知りの長女と、先天性四肢障害を持つ息子、天真爛漫な次女の3人の子育て記録ブログ。
子供から学ぶ事が多い!家族の成長を記録します。

前回の続きです。

手術の話ですので興味のない方はスルーしてください。


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手術は6時間掛かりました。

寝たまま戻って来たので、その間に出頭医の川端先生から話を聞きました。


予想していたよりも大変そう、というのが第一印象です。


それは、骨延長に加え「足首の骨で曲がっていた部分を切って取り外し、真っ直ぐに付け直した」 というレントゲン写真を目の当たりにして、ド素人からしたら漫画の中でしか起こらないような事が目の前で起こっている感覚。


ふくらはぎの部分だけの骨延長の治療ならば、術後スグに靴も履けて、足の裏を地面に着けて体重を掛けられるのに対し、息子の場合は足の甲まで針金が刺さり骨から突き出ていて、その周りに創外固定器具が付けられているので靴は履けません。

足首の骨がしっかりとくっつかないうちに体重を掛けてしまうと骨が曲がる可能性もあるので、1ヶ月強体重はかけちゃダメ。


靴が履けない事、体重を掛けられない事は思った以上に行動制限があるな、という印象です。




骨延長について(息子の場合)

手術で人工的に骨折(骨を切る)させ、自然治癒力で治そうとする。その治そうとする時にゆっくりと骨を牽引していく事で通常よりも早く骨を延ばし、左右の脚長差を無くしていくというもの。

骨を牽引する為に、骨に金具をさしてあり、皮膚を貫通して足の外側にまで金具が出ています(=創外固定器具)

その外側に付いている創外固定器具のネジを回すと、牽引され骨と骨の隙間が開く。



今のところ、1日3回ネジを回し延長します。

1回 0.25mm

1日 0.75mm

1ヶ月 2.25cm

3ヶ月 6.75cm


これも上手く延長が進めばの話で、1日2回の延長になるか、4回になるか等個人差もあり、レントゲンを見ながら骨の伸び具合で決めていくらしいです。


息子の場合、

5〜7cm延ばしたいので3ヶ月前後延長し、

→その後3ヶ月前後は創外固定器具を着けたままの状態で固定。

→創外固定器具を外して(全身麻酔)ギプス固定

→装具固定

合わせて1年前後の治療です。



ただ、

足首の固定に関しては3ヶ月で外せる

(実際に足首固定は1ヶ月で大丈夫だけど骨延長していくとつま先立ちのように曲がってしまう事があるので、もしそうなった時に治療出来るように骨延長を行っている3ヶ月間はそのまま付けておく)

外せると靴も履けるので、先ずは3ヶ月後を目標に頑張る!





術後の息子の様子


麻酔から覚めたもののまだボーっとしている状態で「痛い」と泣き出しました。

痛みを訴えますが、背中に刺さっている管から硬膜外麻酔というのでしっかりと効くものや点滴からも痛み止めを入れてもらっているので、先生からしたら大丈夫との話。



麻酔から覚める時は興奮状態になる子もいると言われ、1歳の時の術後はめちゃめちゃ大変だったので覚悟はしていました


…が、


今回の大変さは、前回とは違う形でした。



足に付いている創外固定器具を外して!と泣き叫んだり、自分で外そうと蹴ったり引っ張ったり…


「ママ!ママ〜!外して!」

「どうして外してくれないの!」

「ママ〜ママ〜助けてよーーーっ!」

「外したい!外したいってば!ママ外して!」

「ママ大嫌い!」

「どっか行って!」


何度も何度も何度も、

泣きながら大声で声を枯らしながら叫び続けていました。


親バカですが…

普段はどちらかというと穏やかな性格で優しい方だと思います。

「ママどっか行って!」の裏には

ママ助けてよ、抱っこギューして!!嫌だよ、怖いよ!

と訴えているようで、点滴が繋がれているし足も動かせない状態なので、目の前でこんなにも苦しんでいるのに…抱き上げてあげることすら出来ず、ただただ見守るだけで過ごしました。


あの時、抱き上げてやりたかったと今でも思います。



息子なら頑張れるという思いも、この時点でパパも私も心がほぼ折れていました。まだ小さな息子にはあまりに辛すぎると。




麻酔の影響で2度嘔吐し、痛いと訴えるので痛み止めも追加。


その後、痛み止めを追加しながらも水分摂取、食事等、体は回復していきました。

夕飯は完食、夜も眠れる等、安心出来ました。





術後の苦労、葛藤を…、また次回続きます。