なんだろぅ……
ものすごい速さで毎日が過ぎ去って、
気付いたら7月で
子供達の小学校運動会もとっくに終わっているし、もう夏休み🎐
家族の出来事や、子どもの成長の様子をブログに残したい、と強く思っているのに、
ブログが後回しになってしまい、後悔。
色々と書きたい事はあるけれど、全てすっ飛ばして…息子の話です。
小3息子がコンサートのオープニングでスライドリコーダーを演奏をしたので、それを記録に残します。












小3になると音楽の授業で「リコーダー」が始まります。
ただ、
先天性四肢障がいの息子は避手で両手の指が2本ずつです。一般的なリコーダーでは出せる音がほとんどありません。
障がい者用のリコーダーとして、
指が合わせて6本あれば吹ける、というリコーダーはネット等でも手に入れる事が出来ますが、息子の様な4本指用はありません。
探しているうちに
「スライドリコーダー」という片手でも、4本でも吹ける!リコーダーに出会いましたが…
これから普及していきたい、という段階でまだ販売していない。どうしても…、販売してもらえませんでした。
まだ販売していないスライドリコーダーを買う事は出来ませんでしたが、
所属している障がい者団体の代表の方がたくさん動いて下さり、その方の繋がりのお陰で、息子は運良くスライドリコーダーを譲ってもらい手に入れる事が出来ました。
この時の御縁で、
コンサートのオープニングに出演するお話を頂きました。
渋谷で。
【Special ONE Concert 2025】
テーマは 音楽を、あきらめない
障がいを持つ5人のアーティストがそれぞれの楽器で演奏します。その中にはパラリンピックの開会式で演奏した方もいました。
息子は、そのオープニングでスライドリコーダーを演奏する、というもの。
息子に、出るか出ないか聞くと「出る」と即答!!
日々、練習が充分ではないのでは…、と感じながらもあっという間に本番を迎え、(私が少しだけ緊張する中、 笑)演奏しました。
オープニングで司会の方が、
先天性の2本ずつの指である事、
ピアノを習っている事、将来の夢はピアニスト!と紹介してくれました💦
舞台袖から出てきた息子が一礼し、
堂々と演奏を始めます。
家で練習していた時には聞いたことないくらい本当に上手に吹けて、我が子ながら…聞いていて感動しました🥲
演奏が終わると、
2本指をアピールするかのように笑顔で客席に向かい手を振って
客席から拍手をもらい、
舞台袖へと去っていきました。
堂々と振る舞う息子の姿をみて、
なんだろぅなぁ〜、
誇らしいというか、
安心するというか、
ギューっと強く抱きしめたくなるような、
言葉では難しいけど、胸が熱くなりました。
息子は、
オープニングでピアノが弾きたかったなぁ〜と言っていました。その攻めた気持ち、私は好きです!が、
障がいがあっても、専用の楽器を使ったり、工夫しながら、音楽を楽しんでいる事を伝えたいという主催者側の意図を伝えるにはスライドリコーダーで良かったのかな。
無事に終われて良かった。息子にとって良い経験になったように思います。
今回、関わって頂いた皆さまに感謝します。
良い一日でした。
ちなみに、
小3息子は、自分の「手」を隠したりしている姿を今まで見たことがありません。
幼稚園に入ったら…、
小1の時は絶対苦労する…、
思春期は大変…、
周囲の方々からの経験談は聞いていますが、
もちろん、「何故2本指なのか」たくさん聞かれて嫌な思いをした事はあると思います。ただそこまで悩んだ事は無いと思います。
そんな姿に少し安心していたところに、
コンサートの少し前「◯◯の夢は指が5本になる事かなぁ〜」とボソっと言ってんです。冗談で返す雰囲気ではない。
もちろん5本欲しいなんて当たり前。
でも、まだ幼い頃に、3歳になったら3本、4歳になったら4本指が欲しいと言った時以来、息子の口から、こんなにハッキリと本気で「指が欲しい」と言われていなかったので、動揺しました。その時は強い気持ちだなと感じました。
昔から、息子が夢中になれるもの、息子に向いているものに出会えたら良いなと感じています。
ピアノもその一つ。きっと他にもあるはずなので、それを早く見付けてあげたい!!
息子らしく、強く生きてほしい。