新年に相応しい気力溢れる日本國宰相安倍総理大臣の言葉を採録。
 永久不滅政権として頑張っていただきたいものだ。
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安倍首相特別インタビュー「経済を上昇気流に」「世の中が橋下氏をほうっておかない」夕刊フジ / 2016年1月4日 17時12分

 安倍晋三首相が、激動の2015年の最後に、夕刊フジの独占インタビューに応じた。平和安全法制(安全保障法制)は成立し、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は大筋合意したが、16年の日本はどうなるのか。気になる日本経済の展望や、安全保障環境の激変、新幹線などのインフラの輸出、30年ぶりとなる衆参ダブル選の可能性、橋下徹前大阪市長との会談秘話、健康問題報道の感想など、一気に語った。
 ──15年を漢字一文字で言うと
 「日本漢字能力検定協会が『安』と発表したが、私も『安』を選びたい。国民の命と平和な暮らしを守る平和安全法制が成立した。政治の責任は、国の平和を確保し、国民の安全・安心を守り抜くことだ。自然災害もあった。『安全であってほしい』と願った1年だった」
 ──平和安全法制は国民的大議論となった
 「わが国を取り巻く安全保障環境は激変している。北朝鮮は日本の大部分を射程に入れる数百発のミサイルを保有し、核実験を3回行った。中国の軍事費はここ30年で40倍に増えた。一方で、米軍の兵員や航空機、艦艇は40年前の半分になっている。一国のみで平和は守れない。日米同盟を完全に機能させ、戦争を未然に防ぐ法制だ」
 ──「戦争法案」「戦争に巻き込まれる」という批判もあった
 「1960年の日米安保条約改定や、PKO(国連平和維持活動)協力法の審議の際にも同じ批判があった。根拠のないレッテル貼りだ。戦争法案ではない証拠は、戦争となったフィリピンを始めとするアジアの国々、かつて戦火を交えた米国など、大多数の国々が平和安全法制を理解し、支持している。本当に戦争法案なら大反対するはずだ」
 ──4月の訪米で、日米同盟の強化・深化が確認された
 「米上下両院合同会議では、日本の首相として初めて演説することができた。戦後70年、先人が日米の関係強化のために努力された成果だ。TPPも大筋合意にこぎ着け、日米の絆はより強化された。今後、両国は経済、安全保障で地域や世界をリードしていく」
 ──日本では16年、伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)が開催される。テロ対策はどうか
 「まず、テロは断じて許すことはできない。国際社会が結束して対処すべき喫緊の課題だ。未然防止対策の要諦は、情報だ。伊勢志摩サミットや2020年東京五輪を見据えて、国際テロ情報の収集・分析を行う、官邸直轄の『国際テロ情報収集ユニット』(CTU-J)を、当初の予定を大幅に早めて創設した。危機感を持って、テロ対策に万全を期す」
 ──日本経済はどうか。中国経済やテロなど不安要素もある
 「第2次安倍政権が発足して、GDP(国内総生産)は28兆円増え、雇用は110万人以上増えた。賃金上昇率は17年ぶりの高い伸びで、経団連によると大手製造業の冬のボーナスは1997年以降で最も高くなった。失業率も20年ぶりの低さだ。大切なことは、16年、17年と賃上げを継続しながら、日本経済を上昇気流に乗せることだ。テロ対策を強化し、中国経済を注視しながら、日本の生産性を上げていく」
 ──インドの高速鉄道に新幹線方式の導入が決まった
 「新幹線の強みは、1964年の開業以来、1人の死亡事故も出していない圧倒的な実績だ。東京-大阪間で『数分に1本運転』という運行能力も突出している。インドのモディ首相とは年末だけで4回会談した。同国は『新幹線だけでなく、日本の鉄道全般の技術、運行システム、人材教育まで取り入れたい』と戦略的に考えたようだ。16年以降も、日本の質の高いインフラをどんどん輸出していきたい」
 ──16年夏の参院選に合わせた、衆参ダブル選がささやかれている
 「衆院解散はまったく考えていない。政権発足から3年で、経済再生や地球儀俯瞰外交で大きな成果が出てきている。この成果の上に『1億総活躍社会の実現』という新しい挑戦をスタートする。少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口1億人を維持する。国家として意志を示す。『戦後最大GDP600兆円』『希望出生率1・8』『介護離職ゼロ』という3つの的に向かって、新しい3本の矢を放つ。選挙の争点は『新しい国づくりに向かって挑戦するのか。3年前に逆戻りするのか』だ」
 ──安倍首相と橋下氏は19日夜、都内のホテルで約3時間半会談した
 「橋下氏は、外交戦略や安保政策の基本的考え方、他国の指導者に日本の安保政策をどう説明したかなどに、大変興味を持っていた。憲法については『制定から70年近く、時代にあった憲法の改正をしていくことは、私たちの責任だ』という認識で一致した」
 ──橋下氏の話を聞いて「政界引退」の本気度を感じたか
 「政治の現場から、とりあえず引退した。市長を辞めて。ただ、政治への強い関心と、使命感は持っていると思った」
 ──政界復帰はゼロではないと
 「これは、世の中が放っておかないと思う」
 ──16年はリオデジャネイロ五輪がある。期待する種目、選手は
 「全日本アーチェリー連盟の会長経験者として、ぜひアーチェリーで悲願の金メダルを取ってほしい。日本のお家芸である柔道や体操、レスリング、競泳なども期待したい。すべての選手を応援しているが、個人総合2連覇がかかる体操の内村航平選手や、4連覇を目指すレスリングの吉田沙保里、伊調馨両選手などは注目している」
 ──年末年始の予定は
 「ホテルか自宅でゆっくりしたい。気分転換と健康のためにゴルフも考えている。あと、日本とトルコの友好125周年を記念した映画『海難1890』も観たい」
 ──読書は
 「いま読んでいるのは、人気作家7人が競作した時代小説『決戦!本能寺』(講談社)。それぞれの作家が、徳川家康や明智光秀など武将を描いている。警察小説も好きで、先日、佐々木譲氏の『犬の掟』(新潮社)を買った。警察小説は実際に起きた事件をモデルにしているケースがある。どこまでが事実で、どこからが小説かを(警察庁出身の)秘書官に確認することもあるよ」
 ──一部週刊誌が健康問題を報じたが
 「血を吐いたとか、いろいろ書かれたが、血を吐いていない(笑)。おかげさまで、元気にやっている。今年も相当外遊をこなした。体力がないと判断力を危うくする。そういう意味で、体力は万全だ」
 ──夏休み、炎天下で連日ゴルフをしていた
 「だから、あれで血を吐いていたら、ゴルフはやらない。何であんな記事が出たのか。NHKの大河ドラマ『花燃ゆ』で、高杉晋作が吐血したころだったからかという気もする(笑)」
 ──16年の意気込みを
 「1億総活躍社会実現への初年度となる。少子高齢化という構造的課題に真正面から取り組む。アベノミクス第2ステージの中で『成長と分配の好循環』『新たな経済社会システム』をつくっていく。国民の方々に、みなぎる力を感じてもらえる1年にしたい」 (報道部・矢野将史、山本雄史)
■2016年の主な政治日程
 1月4日  通常国会召集
 3月13日  自民党大会
 3月下旬? 2016年度予算成立
 5月26日~27日 伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)
 6月1日  通常国会会期末
 7月10日? 参院選投開票
 12月    軽減税率制度導入を盛り込んだ17年度予算案を閣議決定