大石内蔵助良雄    享年45歳
おおいしくらのすけよしお(よしたか)

あら楽し   思いははるる   身は捨つる
浮世の月に    かかる雲なし


大石主税良金     享年16歳
おおいしちからよしかね

あふ時は    かたりつくすと   思へども
別れとなれば    のこる言の葉


原惣右衛門元辰     享年56歳
はらそうえもんもととき

かねてより   君と母とに   知らせんと
人より急ぐ     死出の山路


片岡源五右衛門高房    享年37歳
かたおかげんざえもんたかふさ

忠臣蔵では浅野長矩切腹の際に最後の対面をした。


堀部弥兵衛金丸    享年77歳
ほりべやへえかなまる(あぎざね)

忠孝に   命をたつは   武士の道
やたけ心の   名をのこしてん


堀部安兵衛武庸     享年64歳
ほりべやすべえたけつね

梓弓   ためしにも引け   武士の
道は迷はぬ    跡と思はば


吉田忠左衛門兼亮     享年64歳
よしだちゅうざえもんかねすけ


吉田沢右衛門兼貞    享年29歳
よしださわえもんかねさだ


近松勘六行重    享年34歳
ちかまつかんろくゆきしげ


間瀬久太夫正明    享年63歳
ませきゅうだゆうまさあき

雪とけて   心に叶ふ    あした哉


間瀬孫九郎正辰    享年23歳
ませまごくろうまさとき


赤羽源蔵重賢    享年35歳
あかばねげんぞうしげかた

徳利の別れで有名


潮田又之丞高教     享年35歳
うしおだまたのじょうたかのり

もののふの   道とばかりに   一筋に
思いたちぬる    死出の旅路


富森助右衛門正因    享年34歳
とみのもりすけえもんまさより

先立ちし   人もありけりけふの日を
旅の旅路の   思ひ出にして


不破数右衛門正種    享年34歳
ふわかずえもんまさたね


岡野金右衛門包秀    享年24歳
おかのきんえもんかねひで

その匂い   雪の下の   野梅かな


小野寺十内秀和     享年61歳
おのでらじゅうないひでかず

忘れめや   百に余れる   年を経て
事へし代々の   君がなさけを


小野寺幸右衛門秀富    享年28歳
おのでらこうえもんひでとみ

今朝も   はやいふ言の葉も   なかりけり
なにをためとて    露むすぶらん


木村岡右衛門貞行    享年46歳
きむらおさえもんさだゆき

思いきや   われ武士の   道ならで
かかる御法の   縁にあうとは


奥田孫太夫重盛     享年57歳
おくだまごだゆうしげもり

奥田貞右衛門行高    享年26歳
おくださだえもんゆきたか

速水藤左衛門満尭    享年40歳
はやみとうざえもんみつたか

地水火風    空のうちより   いでし身の
たどりて帰る    本の住処に


矢田五郎右衛門助武    享年29歳
やだごろうえもんすけたけ

大石瀬左衛門信清    享年27歳
おおいしせざえもんのぶきよ

礒貝十郎左衛門正久    享年25歳
いそがいじゅうろうざえもんまさひさ

間十次郎光興    享年26歳
はざまじゅうじろえみつおき

間喜兵衛光延    享年69歳
はざまきへえみつのぶ

草枕   むすび仮寝の   夢さめて
常世にかえる   春のあけぼの


間新六郎光風     享年24歳
はざましんろくろうみつかぜ

中村勘助正辰      享年46歳
なかむらかんすけまさとき

千馬三郎兵衛光忠    享年51歳
せんば(ちば)さぶろべえみつただ

菅谷半之丞政利     享年44歳
すがやはんのじょうまさとし

村松喜兵衛秀直     享年62歳
むらまてきへえひでなお

命にも   易えるひとつ   失わば
逃げ隠れても   此れを逃れん


村松三太夫高直    享年27歳
むらまつさんだゆうたかなお

極楽を    断りなしに   通らばや
弥陀諸共に    四十八人

倉橋伝助武幸     享年34歳
くらはしでんすけたけゆき

岡嶋八十右衛門常樹    享年38歳
おかじまやそえもんつねしげ

大高源五忠雄     享年32歳
おおたかげんごただお(ただたけ)

矢頭右衛門七教兼    享年18歳
やとう(やこうべ)えもしちのりかね

勝田新左衛門武尭    享年24歳
かつたしんざえもんたけたか

武林唯七隆重     享年32歳
たけばやしただしちたかしげ

前原伊助宗房     享年40歳
まえばらいすけむねふさ

春来んと  さしもしらじな   年月の
ふりゆくものは   人の白髪


貝賀弥左衛門友信    享年54歳
かいがやざえもんとものぶ

杉野十平次次房    享年28歳
すぎのじゅうへいじつぎふさ

神崎与五郎則休   享年38歳
かんざきよごろうのりやす

余の星は   よそ目づかひや   天の川

三村次郎左衛門包常    享年37歳
みむらじろうざえもんかねつね

横川勘平宗利    享年37歳
よこかわかんべいむねとし

まてしばし   死出の遅速は   あらんとも
まつさきかけて    道しるべせむ


茅野和助常成    享年37歳
かやのわすけつねなり

天地の    外にあらじな    千種だに
もと咲く野辺に   枯ると思へば


寺坂吉右衛門信行    享年83歳
てらさかきちえもんのぶゆき

討ち入り時は38歳。




キラキラ浅野内匠頭長矩辞世の句キラキラ


風さそふ    花よりも猶    我はまた
春の名残を    いかにとかせん