シンガポール大学MBA ヘルスケア専攻留学記

シンガポール大学MBA ヘルスケア専攻留学記

妻一人、子ども一人を持つ平凡なサラリーマンが一念発起しMBA取得を目指す。
ヘルスケアに興味を持ち、2012年8月からシンガポール大学のヘルスケアマネジメントを専攻。奇跡的に合格したものの、その後の厳しい試練に耐えられるか不安ながらも前進する日々をつづります。

Amebaでブログを始めよう!
先週、乳がん検査技術を開発した医学部の教授と第一回目の会議をしてきました。いろいろな話があったのですが、主観的に重要・おもしろいと思ったことは以下のような点です。

1.ビジネスのゴール
会社を設立して製品を開発・販売しビジネスが一定の成功を収めたところで、会社を売却する。
教授としては、自分が開発した製品が世に出ていく最初の数年間を見届けたいということでした。医学部の教授なので、会社経営そのものに興味があるわけでもなく、ビジネスで大金を稼ぎたいわけでもなさそうでした。しいて言うなら、ビジネスで一定の稼ぎを得て、更なる研究のために使いたいという感じです。

2.乳がん検査技術
乳がん検査技術そのものを開発したというよりは、乳がんのバイオマーカーとして有望であるレセプターを見つけた、というのが正しいようです。そのため、乳がん検査以外にも、予後の予測に使えるとか、RNAiの技術を確立したらこの遺伝子をノックダウンさせることで乳がんの治療をすることか、このレセプター(もしくは下流の情報伝達経路)の阻害薬が抗がん剤になりえる、などいろいろな可能性がありました。

3.レセプター
医学部の教授が同定したレセプターですが、関連特許を申請するためPubMedで検索しても出てきませんでした。つまり、このレセプターはまだまだ世に知られていないし、乳がんバイオマーカーとして認知されているものではなさそうです。よって、いかにバイオマーカーとしての認知度を上げるかということが大きなチャレンジになりそうです。それには相当な質と量のエビデンスが必要で、時間もかかるでしょう。もしくは、このバイオマーカーを通常の検査に加えることで検査の精度が上がる、などの明らかなメリットを出す必要があると思います。


以上のような話を踏まえて、とりあえずは授業の一環なので成果物は何か、マイルストーンは何かということ明確にした上で、市場のリサーチをしていきます。