「ゆびきり」
牧場の果(はて)にしずしずと、
赤いお日さま沈みます。
柵にもたれて影ふたつ、
ひとりは町の子、紅リボン、
ひとりは貧しい牧場の子。
ひとりは町の子、紅リボン、
ひとりは貧しい牧場の子。
「あしたきっと、みつけてね、
七つ葉のあるクローバーを。」
「そしたら、ぼくに持って来て、
そんなきれいな噴水を。」
「えええ、きっとよ、ゆびきりよ。」
ふたりは指をくみました。
牧場のはての草がくれ、
七つ葉のあるクローバーを。」
「そしたら、ぼくに持って来て、
そんなきれいな噴水を。」
「えええ、きっとよ、ゆびきりよ。」
ふたりは指をくみました。
牧場のはての草がくれ、
あかいお日さま、ひとりごと。
「草にかくれて、このままで、
あすは出ないでおきたいな。」
「草にかくれて、このままで、
あすは出ないでおきたいな。」
二人の微笑ましい情景が浮かびますね。
お日さまの温かい気持ちも。
