今月の金子みすず詩(2020年3月) | たけのブログ

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日々のこと

「私」

 

どこにだって私がいるの、

私のほかに、私がいるの。

 

通りじゃ店の硝子のなかに、

うちへ帰れば時計台の中に。

 

お台所じゃお盆にいるし、

雨のふる日は、路(みち)にまでいるの。

 

けれどもなぜか、いつ見ても、

お空に決していないのよ。

 

 

この詩は、いろんなトコに鏡のように自分が映って見えるのに、空にはそういうのがなくて自分が見られないという事を詩にしてるのかな。