万引き家族

昨夜の「万引き家族」寝落ちせず、頭脳明晰で見る事が出来ました。ほんとかよ。

うーん。色々と考えさせられました。

書き出すとendlessになるので、ほんのちょっとだけ。

孤独、貧困、幼児虐待、年金問題の提起だけではないと思います。

「万引き家族」という題名…私の解釈では、万引きしした物はお金出して買ったものではないので、本来、そこにあってはならないもの。

何の血縁関係のない集団生活＝偽家族＝本来、ないものと解釈しました。

家族とは…「そして父になる」の命題でもありましたね。

血の繋がりが大事か、ずっと一緒に過ごしてきた事で生まれた絆が大事か。

「満足家族」では安藤サクラさんの演技が際立っていました。

一番は、ラスト間近の、池脇千鶴さんとのやりとりで、遺体遺棄を「埋めて捨てたのではなく、拾った」のだと。家族、母親、愛情とは何かと聞かれ、数分間、手で顔を何度もぬぐい、「なんでしょうね…」と答える場面。

あと印象に残った場面は、①サクラさんが連れてきた女の子に愛してるという事とはこうやって撫でたりする事だよという場面。②樹木希林さんが浜辺で4人を眺めてる表情。③ゆりちゃんがいなくなって何か月も捜索願いを出さなかったのかと虐待疑惑のある父母にマスコミが追いかけまわしてたのが、見つかった途端、優しい顔した父母に良かったですねという手のひら返し④松岡茉優さんが今まで住んでいたとこに行ってみると誰も住んでいなく茫然とする場面。そして⑤男の子が男の家に泊まり、翌日バスの中で、そのバスを男が走って追いかけてくるのを見て何か口を動かす。多分「お父さん」と言ったのだろう。初めて。⑥ラストシーン。女の子が最初にいて連れられとこに戻ってきて、下を覗くシーン。

まさに絆が血の繋がりを超えて家族になっている。

また長くなってしまいましたね。