激動の2023年も、多くの方に大変お世話になりました。謹んで御礼申し上げます。
4月には統一地方選挙があり、事前の感触が非常に思わしくなかったことから多くの方にご心配をおかけしました。

そうした中で沢山のご支援を賜り3期目の職責をお預かりできたことは、今年を振り返って一番思い出深い出来事です。
また今年は先輩や同僚、友人、知人が鬼籍に入られ、命には限りがあることを痛感させられる年でもありました。

日々を丁寧に生きなければ、改めてそう思います。

経済に目を向けますと、世界経済のインフレにより、円の価値がここ20年で約半分となりました。

特に輸出入に従事する方からは悲鳴にも近い声が上がっています。

題はわかっているのに、どうして有効な手を打つことができないのか。

県議としての限界を感じた1年でもありました。

来年2024年は、世界各国で様々な選挙が行われます。

また9月には、自民党の総裁選挙も予定されています。

　1月13日　台湾総統選挙・議会選挙
　2月14日　インドネシア大統領選挙・総選挙
　3月17日　ロシア大統領選挙
　春　韓国総選挙、インド総選挙（下院）
　 6月2日　メキシコ大統領選挙・議会選挙
　11月5日　アメリカ大統領選挙・議会選挙

各国の潮流をしっかり捉えながら、神奈川県政への影響をしっかりと分析するとともに、国益ならぬ「県益」のための提言を積み重ねて参ります。

私生活の面でも、40歳を過ぎて色々と考え方が変わってきた影響か、様々な内面の変化を感じた一年でした。
これは自他ともに認めるところですが、親父ギャグが増えました。

小さい頃「なんでおじさんたちは、つまらないギャグを言う人が多いんだろう」そう思っていました。まさか、自分がその入り口に差し掛かるとは。
今ならば実感できますが、まじめ一辺倒ばかりだと場の雰囲気もギスギスし、お互いが疲れてしまいます。

そんな時、つまらないと言われても場の雰囲気を「ふわっ」と和らげたくなることがあります。

その心境に達しました。

もちろん、だじゃればかりではありません。

人生も半分近くを過ぎ、日々をより良く生きるためのヒントとして「先人たちの人生訓」にも関心が向くようになりました。

2024年は、二つの格言を大事にしていきたいと思います。
一つは、日々X（旧ツイッター、どうもこの表記はなかなか慣れません）でも注目している、安岡正篤先生の言葉。
『安岡正篤一日一言』の5月30日に「傳家寶（でんかほう）」という句があり、その中の一節です。

「我が幸福は祖先の遺恵、子孫の禍福は我が平生の所行にあること、すでに現代の諸学にも明らかなり。」

神奈川県の先人たちから受け継いだ「今」を、しっかりと次の世代に、より良い形で渡せるようにしていく。

そのことを念頭に置きながら、県議会での議論を進めて参ります。

そして、もう一つは後漢の詩人・崔子玉の「座右の銘」です。

わが国では弘法大師が好んで書き写したことでも知られています。

さまざまな解釈がありますが、下記の口語訳がわかりやすいと思いました。
http://tsukiko1122.blog.fc2.com/blog-entry-167.html

「他人の短所を責めてはいけない。自分の長所を誇ってはいけない。
　他人のために良いことをしても、そのことを恩に着せてはいけない。」

人間の心理は、いつの時代も変わらないと思います。

だからこそ私自身も変わるものと変わらぬものをしっかりと見定め、来る辰年をより良い一年にする所存です。

今年も一年、お世話になりありがとうございました。
そして来年も明るく元気に、皆様とお会い出来ますことを願いつつ、年末年始のご挨拶を申し上げます。

年末雑感 ―慌ただしい一年の振り返りと、新年への抱負―