Buddy Holly バディー・ホリー:Not Fade Away Box Set | レコード・CDコレクター 超音楽ファンブログ ’60年代までならまかしとき

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自宅の大量なレコード・CDコレクションからご紹介。
小学校4年から新宿の海賊版屋にまで出入り。大好きな’50~60年代の音楽から最近の音楽までお気に入りが中心!自称ポピュラーミュージック研究員。


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Buddy Holly バディー・ホリー:Not Fade Away/The Complete Studio Recordings (2009)



今回は特に書きたかったアーティスト、Buddy Hollyバディー・ホリーをとりあげます。


去年、2009年はバディー没後50年ということでアメリカではイベントやらもたくさん開かれたようですが、アメリカ・ユニバーサル・ミュージックのいわばカスタム・レーベルのHip-o Selectから待望のボックス・セットがリリースされました!


これは個人的にも待ちに待ったアイテム。



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ぼくの最も影響された、好きなアーティストの一人がBuddy Holly。

最初に出会ったのが小学5年前後。


きっかけは映画「アメリカン・グラフィティ」(’73 ジョージ・ルーカス監督)。

父が「お前の好きな昔のアメ車がたくさん出てるぞ」と言ってテレビで観て。音楽の先に、実は古いクルマ好きだった。


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そうこう観ていると、劇中、酒屋に未成年なのにいきがり屋テリー(チャールズ・マーティン・スミス。ナーディッシュなメガネ君)が酒を買いに入るシーンでバックにBuddyのMaybe Babyがかかっていました。

当時すでにBeatlesにハマッて(特に初期)いたのですが、曲調やコーラスなどが耳にスルッと馴染み、「これ何て人の曲だろう?」と一気にクローズアップ。


サントラにもう一曲、Buddyの代表曲That'll Be The Dayも収録されていてこれも気に入り、すぐさま渋谷タワーレコード(まだ宇田川町にあった。’82年頃の話。)へ。



初めて買ったアルバムがふたつ上の写真の右、いかにも’70年代に出たベスト盤。2枚組なのにかなり安かったのでこれにしたはず。

音もいかにも’70年代的な電気的擬似ステレオも多く。エコーがたっぷりかかってて、これはこれでまた迫力があって良い。


関係ないけどプレスリーも擬似ステレオけっこう好きなんですけど皆さんいかがでしょう?


しばらくして写真左のThe Complete Buddy Hollyというボックスを入手。

これは最近までBuddyの残した録音をほぼ網羅した最高峰のようなレコードでした。


ふたつともどんだけ聴いたかわからず、どっちもボロボロ。ほんと擦り切れるくらい、じゃなくて擦り切れた(笑)

しかし’80年代中期、CD時代になってCD版は出ず・・


さまざまなアーティストのボックス物が出る中、バディーのは出ず。なんで・・


そうこうしているうちに’90年代に入り、なんとブートレグでついにボックスが登場!


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これはまたすごい!Buddy Holly:What you been a- Missin'(vigOtone)というセット。


どう考えても、長い間出ない集大成モノにシビレをきらせた業者(ファン?)が制作したとしか思えない作品。商売抜き的オーラが充満。

内容はいわゆる公式リリーステイク以外のアウトテイクやデビュー前の録音、後年Fireballsによってオーバーダブされるもののオリジナルテイク、関連作品(Buddyがギターで参加したアーティストの作品等)などなど。CD4枚組プラス豪華ブックレット。各曲解説、録音データ、メンバーも詳細に記載。


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Buddyの行ってた眼科に取材した、Buddyのメガネトリヴィア。ボシュロムのフレームだったらしい。

この熱意にあたまが下がる!


どうもBuddyの未亡人、Maria Elenaも助言してるらしく、まさに「大手が動かないならうちらで作ろうぜ」ということなんでしょうかね。



で、今回のボックスのリリース。




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CD6枚セット、203曲収録。プラス豪華70余ページ・オールカラー本。装丁もなかなか良い。


内容は、大まかにいえば前記の二つのボックスを足して割った感じ。公式曲全部とアウトテイク、レア曲など。

vigOtoneと異なる点はすべてBuddyの歌ったものだというところでしょうか。

あとは’59年’60年のオーバーダブセッションはモノラルテイクのみの収録。


豪華本もデータ等も充実。というかvigOtoneの資料をもとにしてんじゃないか、っていう話もある?!くらい。



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下の写真はなんと飛行機事故で亡くなる前日、つーか何時間か前のラスト・ライブ写真!撮ってた人いたんだね、エラい!初めて見た・・

左は若き日のウェイロン・ジェニングス、右はトミー・オールサップ。


とにかく今回のリリース、やっとBuddyファンにとって待望の素晴らしい機会になったんじゃないでしょうか。


後年まで残すのに十分な質と量。細かい希望もあるファンもいそうですが、ようやくファンとしても一区切りつけた気がしますね。


限定7000セットらしいですよ。お早めに!



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↑1957年The Cricketsとともに。(Front From L to R)Joe B.Mauldin(b),Jerry Allison(ds),Niki Sullivan(g)


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↑1958年のライブ。ほかの当時のロッカーとちがってかなりスタイリッシュ。