小田急線刺傷事件から数週間経ったある日、成城消防署から電話が入りました。「今回の救護活動に対し消防署長から感謝状を贈りたい。ついてはお受けいただけるか?」という内容でした。もちろん断る理由もなくありがたく頂戴する旨お答えし、受け取りに伺う日程の調整をしました。

その翌日、今度は成城警察署から電話があり、成城警察署長から表彰状を贈りたいとのことでした。私はその時消防署との区別が付かず、「昨日お受けするとお答えしましたが、、」と答えると、消防署とはまったく別に感謝状をいただけるということがわかりました。


警察署は、贈呈式の前に事件の調書を作成したいので1時間ほど時間をいただきたいということでした。私は3月に大学病院を退職し、時間的な余裕は十分ありましたので警察署の指定する時間に伺うことにしました。警察署からお迎えの車を出してくれるというので、お言葉に甘えて自宅前に車を着けて貰う約束をしました。電話を切ってから、パトカーでお迎えに来られたら近所の人にどう見られるかと不安になり、再度電話をかけ直し一般車で迎えに来てくれることを確認しました。-------つづく