半世紀以上
テレビが大好きで
今も毎日テレビを視て生きております

そんな私は
最近の番組の変化に唖然としてます(泣)

昔は演芸や歌番組など
何せ!芸人さん、タレントさんが
本芸を見せてくれる番組ばかりでした

NHKの番組の司会も
全てアナウンサーがやってました
MCはタレントさんの仕事では無かったです
タレントさんは本芸の出演ばかりで
本芸でなかったのは
NHKではジェスチャーゲームぐらい?
ちゃいますか?

タレントさんのトークが聞ける番組と言えば、
対談番組の『スター千一夜』
ぐらいではなかったか?と思います

今のタレントさんのテレビでの仕事って
スタジオで、ワーワー言う、コメント言う、
トークする、街ブラ的にロケする、ですよね

タレントさんが自分の実力を最大限発揮して
ディレクターさんと台本を見ながら相談しながら
作り込むバラエティ番組全然ないですよね(泣)

本芸を力一杯発揮する番組が少ないですし、
そもそも、この人の本芸なんなの??
という方が、
東京の番組に多すぎて、ついていけないです(泣)

何せ、やたらに中身、実力よりも
今の知名度、流行を異常に意識した
キャスティングばかりをされるので、
その出演者の方を知らない人間は
自分が世間から遅れているとしか思えずに
ついていけなくなるのです

昔は、番組スタート時に
司会者が
どういう人なのか紹介したりインタビューして
番組に入って行きやすく
視聴者に親切だったのですが、
今は字幕一枚で処理して、
この人を知らないお前がどんくさい!
と言われているようで、どうかなあ?と思います

今は学習塾や井戸端会議みたいな番組ばかりで、
しかも、他国の番組、YouTubeの動画を見るという
日本のテレビマンとしての誇りもへったくれも 
全く無い番組まで出てきて、
今の子供達はこんな番組ばかりで
ホンマに可哀想やなあと思います
そりゃYouTube見るようになるわなあと思います

私の場合、
大正テレビ寄席、てなもんや、デン助劇場、
シャボン玉、ゲバゲバ、かくし芸大会、
全員集合、ひょうきん族、
今夜は最高、ドリフの大爆笑などに
育ててもらったと言っても過言ではありません

これらの番組の共通点は
台本がちゃんとあって、セットがちゃんとあって、
カメリハもあって、本番の緊張感があって、
スタッフと演者さんの面白さの追求があって、
視てる人が心から楽しめるように努力されてました

だいたい、今は、バラエティ番組でも
美術セットが一つしかない番組ばかりです(泣)
歌舞伎や宝塚のようなセットの楽しさは全く無く
どの番組も似たようなセットで美術さんも
つまらないのではないでしょうか??

しかも最近は
番組の出演者がトーク内容に関する
アンケートをやらされるそうです
そんなアンケートがあるだけでも驚いたのですが
その答えをつなげていくなんて番組作りは
ほんまディレクターさん可哀想やなあと思いました

自分が作りたいもの、自分がやりたいこと、
自分が考えて世の中に伝えたいこと、
自分の作品で世の中の人を啓蒙したり、笑わせたり、
感動させたり、ビックリさせたり、驚かせたり、
出来ないなんて…
ディレクターという職業の意味が無くて可哀想です

そういう点で
私にとって、現在、一番見応えある番組は
『吉本新喜劇』です
ちゅーか…
他に、ちゃんとした番組作りの
制作的なレギュラー番組ってありますかねえ??
みんな情報番組かワイドショーみたいに
なってますしねえ

そんなトーク全盛のテレビ番組の世の中に
なってしまっていますので
過去、私なりに記憶に残っている達人を
記しておこうと思いました

もちろん、アンケートなどは
全く無かったと思われるような番組内容です

『私、森たけしが選ぶ トーク大賞』

☆コンビトーク大賞

笑福亭鶴瓶さん&上岡龍太郎さん

もちろん、皆様ご存知のパペポです

や〜、このお二人のトークを聞ける時代に生きて、
放送視聴可能な地域に生きて、有り難かったです
鶴瓶さんの話題を展開させる技と
どの話題にも対応出来る上岡さんの
スゴいスゴいトークでした(泣)
楽しませていただいてありがとうございました!

☆男性トーク大賞

島田紳助さん  月亭八方さん

紳助さんは
土建屋さんや松本人志さんとトークする番組も
やっておられましたし、
東京でも行列をやったりされてましたけど、
なんといっても面白かったのは
『クイズ紳助くん』での紳助さんのトークでした
めちゃめちゃ面白くて天才的でした
クイズは、どうでも良くて、
トークを楽しみに見ていた人が殆どだったと思います
特番的な『トーク紳助くん』も
素晴らしく面白かったです!!

八方さんは
テレビでのトークというよりも
会話をしている時の面白さがスゴくて
会話の天才みたいな話術です
もちろん普段の会話で堪能出来るのですが、
接点のない方がその技を楽しめる番組は、
なんといっても
ナイトインナイトの『楽屋ニュース』でした
このコーナーが楽しみで毎回録画してました
そもそも楽屋で仲間相手に喋っていたことが
コーナーにまで昇華したのですから
よっぽど楽屋で笑わせていたのでしょうねえ

☆女性トーク大賞

2時ワイドで御一緒させていただいた
ミヤコ蝶々先生です
私が一緒に仕事をさせていただいた時には
既に周りの人々が『先生』と呼ばれていて
私も二十代の頃でしたので、かなりビビりました

内容は人生相談的な企画なのですが、
おそらく台本も読んでおられなくて
何を喋ろうかということも
全く事前に決めていらっしゃらないという
雰囲気なのですが、
いざ本番になると
めちゃめちゃ良い内容の話を、面白おかしく、
しかもちゃんとした結論で着地するという
そばで聞いていて私の心臓が止まりそうな
スゴいトークが毎週でビックリでした

ホンマに天才的としか言いようがなかったです

その上方女流トークの達人の流れは…

ミヤコ蝶々さんから

上沼恵美子さんへ

そして

なるみさん

へと繋がっていると
私は感じているのですが
皆さんはどうでしょうか??

テレビの作りが薄っぺらくなったのは
番組予算のせいだと想像されます

夢のある楽しい番組を作る予算立てをしないと
テレビが滅亡させられる恐れすらあると思います

トークなら自由奔放な
YouTubeに行ってしまいますでしょうし、 

YouTubeや他のメディアに出来ないことの研究、

大きな自局のスタジオにスゴいセットを作って
そこに予算をかける壮大な番組を作ること、
しかもテレビ創生期のように生放送でやること、
そこにSNS展開を絡めること、
ではないでしょうかねえ?知らんけど…

何せテレビが番組にお金をかけなくなったら
自分で自分の首を締めることは
間違い無いと思いますね
優勝したプロ野球チームでも
お金をかけて補強する時代ですものねえ

最近、夜の東京発の番組で
おお!これは見たい!という番組が
全然なくて大変悲しい思いをしています

正直!!ハッキリ言って!!
テレビ!なんとかしてくれ!!!!
なんとか死ぬまで楽しませてくれ!!!

よろしくお願いします

御静聴ありがとうございました