歌手の尾崎豊さん、ご存知でしょうか?

結構有名な方ですね、ちなみに私は尾崎豊さんのファンではないので尾崎豊さんの事や尾崎豊さんの歌にについてはほとんど何も知りませんが

尾崎豊さんはずいぶん前に(1992年)26歳の若さで亡くなりました。ある日の早朝に自宅マンションから500m離れた所の民家の庭に倒れていたそうです、通行人に発見されて病院に搬送されました。意識を取り戻した尾崎さんは1度自宅に帰りましたが、その後容態が急変し、亡くなりました

尾崎豊さんが亡くなった後に尾崎さんが倒れていた民家の前にたくさんのファンの方達が訪れたそうです。この民家の家主さんはすごく親切な方で訪ねてきたファンの人達を家に入れて話を聞いてあげたそうです。そして1階の6畳間をファンの人達に開放してあげたそうです、そしてこの部屋の中には写真やイラストなどがたくさん飾られて尾崎ハウスと呼ばれるようになったそうです

私自身は尾崎豊さんのファンではなかったのでこの場所に訪れた事はありませんが、すごく心暖まる話ですね。尾崎ハウスは19年間続いてファンの方達の聖地となり数万人の方が訪れ、書き込みのノーとは70冊になったそうです。この場所で知り合って結婚した方もいるそうです

この尾崎ハウスですが残念な事に2011年に取り壊されてしまいました。建物の築年数が 65年(2011年当時)ということもあったそうですが、息子さん夫婦にいつまでも(尾崎ハウスに)付き合っているわけにはいかないと諭されたこともあり尾崎ハウスをやめる事になったそうです

 

 

たしかにご尤もな事ですね。19年間もファンの方のために自宅の1室を開放してあげた事じたいすごい事だと思います。この民家の家主さんにも自分の生活がありますから、しかたない事ですね

もし、この民家の家主さんがこんなに優しい方でなくて、たまたま尾崎豊さんが庭に倒れていたことでファンの人達がここに訪れるのを迷惑に思う人であったらどうなっていたのでしょうか?

ファンの人が尾崎豊さんを忍んでこの民家の前までやって来ました、突然呼び止められて

「おい、お前そこで何をしてるんだ?どこから来たんだ?何しに来たんだ?」と恫喝されます

「お前、尾崎のファンだな?そうだろ?」

「お前のような奴が毎日ここに来てうろうろしてるんだよ、すごく迷惑してるんだよ、もう2度とここに来るんじゃねえぞ、わかったか?」

なんて言われたらすごくショックですよね

幸いにも尾崎さんの倒れていた民家の家主さんは良心的だったので尾崎ハウスが19年間も続きましたが、これはまれなケースだと思います。実際には迷惑になるケースの方が多いのでしょうね

2015年に過労と上司からのパワハラで飛び降り自殺した電通の高橋まつりさん、まだ覚えているでしょう?

もう7年が過ぎましたがあのニュースを聞いた時にすごく衝撃を受けました。新入社員なのに朝の4時まで仕事してタクシーで寮まで帰りまた直ぐに出社していたそうです。こんな事をしていたら気が狂ってしまいます

私は高橋まつりさんが飛び降りた社員寮の場所とかは特に気にしておらず、どこだかも知らず訪れたこともありません(ネットで検索するとすぐに所在地は出てきます、ここには書きません)

きっと飛び降りがあった直後にはその現場に献花がされたかも知れません。でも数年が過ぎると高橋まつりさんを偲んでその場所を訪れる人はほとんどいなくなるかと思います。マンションの所有者側にとってもこの建物が事故物件となってしまい損害を被っています。何年たってもこの場所に高橋まつりさんを偲んでやって来る人がいるとしたらすごく迷惑な事になります、建物の所有者側にとってはこの出来事は世間から忘れ去られて欲しい事になります

しかしながら、高橋まつりさんのお母様にとっては何年過ぎようが娘を亡くした悲しみ、悔しさは消え去ることはないでしょう。電通と和解して僅な賠償金が支払われましたが、それで終わること決してありません。電通にとってはこの出来事は企業イメージを著しく悪化させた事になり、この出来事は早く世間から忘れ去られて欲しいと思っているでしょうが、もう起きてしまった事は何年過ぎようがなかった事になるなんてことはありえません

高橋まつりが飛び降りたこのマンション、いつか建物が老朽化して取り壊されて新しく建て直されてもこの場所で高橋まつりさんが亡くなった事は決して消しる去る事はできません

高橋まつりのお母様は今でもツィッターにまつりさんの事を書き記しています。リンクは貼りませんがツィッターで検索すればすぐに出てきます

大切な人を亡くした悲しみは何年過ぎようが消え去る事はありません

大切な人を想う気持ちは何年過ぎようが消え去る事はありません

想いを贈る事は大切な事です。どこで想いを贈っても届くと思います。でもその出来事があった場所に訪れたらすごくリアルに感じるかも知れません。だから人はその場所にやって来るのでしょうね