趣味なプレゼン
自分の担当しているクライアントでも、さらにその中で好きなブランドがあると、結構幸せです。
ブランドに対して思い入れができることで、自然と仕事にも熱が入るから。
そんなブランドに限って、予算が少なかったりするのだけれど、だからこそ知恵を絞り、いろいろ提案してしまう。
今回もそんなブランドのプレゼンをしてきました。
ほとんど趣味の領域です。
コーヒーマシンのコミュニケーションなのだけれどプラダやルイ・ヴィトン、スワロフスキーのような、いわゆるラグジュアリーブランドと呼ばれるカテゴリの世界観を大切にしている。
テレビCMを流せるほど予算がないので、ラグジュアリーブランドらしく、カッコよくてセンスのある雑誌を選んで、オモシロ企画をいろいろ考えた。もちろん、出版社とのコスト交渉もきっちりとしたから、お買い得なオモシロ企画ばかり。
有名作家に書き下ろしのエッセイを書いてもらって雑誌に掲載するとか、CD作って、アーティストに歌をレコーディングしてもらうとか、およそ雑誌の世界では飛び道具的な企画をいろいろもっていった。
普通のタイアップでは、つまらないな、と思い、そのブランドの世界を雑誌を超えて表現するにはどんなことができるのだろう?ということからの発想。
せっかく仕事をするならカッコいいことがしたいし、おしゃれなことがしたいし、そんな人たちと一緒に何かを作っていけるのは自分の財産ともなるし、ほとんど僕の趣味で好きにやっているブランド。でも、その方向性がブランドの向かう方向性と同じなので、クライアントも大満足。こういうのを「合ってる」というのかもしれない。
今、テレビ離れが叫ばれている中で、雑誌業界はとても元気。書店に行くと分厚い雑誌がたくさん並び、一昔前には売れることのなかった男性向け雑誌もたくさんならんでいる。
テレビよりも、もっと自分スペシフィックな情報を提供してくれる雑誌は、まだまだ可能性を秘めているのかもしれない。